仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

水卜麻美アナ、「後輩の披露宴呼ばれなかった」話に見る“人気者の私”という強い自意識

2018/10/04 21:00

水卜アナのフリー転身願望も?

 2つめは、水卜アナがフリーになる日は遠くないのではないかということだ。水卜アナと徳島アナは、同番組で一緒に旅行に行ったと話していたことがある。職場の同僚と旅行に行くのは、一般人の感覚では「仲が良い」だろう。しかし、人気商売である女子アナの場合、そうとは言い切れないのではないだろうか。

 番組名は失念したが、元フジテレビアナウンサー・高島彩と中野美奈子も一緒に旅行に行き、そこで撮った写真を年賀状に使うと話していたことがある。旅行は風呂に入ったり、すっぴんをさらしたりと、週刊誌の知りたい女子アナのプライバシーの宝庫だろう。そういったプライバシーの流出をどうしたら防げるかというと、自分と同じようにプライバシーをさらされたくない人を旅行相手に選ぶこと、つまり女子アナと旅行をするのが、一番の防衛策ではないだろうか。嫌いな人と旅行に行く人はいないだろうから、気が合うことは大前提だが、女子アナが女子アナと旅行するのは、プライバシーの保全というメリットが一致するからという見方も成立するはずだ。

 徳島アナは、日本テレビの社員と結婚し、夫婦して日本テレビに勤務している。その徳島アナにとってメリットがある人とは、日本テレビの社員であり、メリットがない人とは、日本テレビの社員ではない人ではないか。披露宴に誰を呼ぶかは、そもそもの方針(親族だけしか呼ばない)や相手の家との兼ね合いがあるので、「呼ばないから不仲」とは言えない。しかし、水卜アナがフリーになって、日本テレビの人間でなくなれば、徳島アナにとってメリットのない存在となり、絶対に呼ばなくてはいけないリストから外れる。なので、披露宴の日取りすら教えないというぞんざいな扱いにつながったのではないか。翻すと、それだけ水卜アナがフリー転身願望を周囲に匂わせているのでは、もしくは水卜アナのフリー転身は局内では周知の事実なのでは? と想像させるのだ。

 『NEWS ZERO』(同)のメインキャスターに、フリーとなった有働由美子が就任した。今のところ、日本テレビは水卜アナを報道路線に行かせるつもりはないということだろうが、30歳を超えた水卜アナがずっとバラエティ路線で行くのも、やや無理があるだろう。

 局アナとしては珍しく、インスタグラムを始めた水卜アナ。Xデーは、案外近いのではないだろうか。


仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2018/10/04 21:00
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