[ジャニーズツッコミ道場]

カオスかつ耽美で理解不能、東山紀之による「ジャニーさん的世界観」の完成度

2018/09/22 19:00
higashi-main01
もっと狂ってくれていいぞ、ヒガシ

 音楽特番や『ジャニーズカウントダウン』などで見るジャニーズのグループを超えた交流は、ファンの大好物。しかし、それが「大先輩」ともなると、ちょっと違ってくる。

 特に若いファンにとっては、なじみない大先輩のステージが延々繰り広げられたところで、興ざめしてしまうことが多いのも、仕方ないだろう。そんな中、若い子たちにも比較的受け入れられている印象のあるのが、少年隊・東山紀之だ。

 テレビドラマや、キャスター仕事などで目にする機会が多いこともあるが、『ジャニーズカウントダウン』で大勢の後輩をバックにつけて踊るときの緊張感は、実はファンにとって貴重な機会となっている。そもそもデビュー組がバックダンサーをする姿を見られること自体、貴重だが、ストイックな東山のバックにつくときは、普段真面目なタイプはもちろんのこと、ダルそうなタイプ、ヤンチャなタイプなどもピリッとした表情を見せ、いつになくキレキレに踊る姿が見られるからだ。

 とはいえ、『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)で「ジャニーさんから『YOU、少年倶楽部、プロデュースしちゃいなよ』と言われ」と語り、「東山紀之presentsスペシャルステージ」がスタートすることを告げた時は、客席のファンから「きゃあ~!」ではなく、明らかに「え~~~……」という困惑の声が続出していた。はたしてどんなものになるのか……と思っていたら、『ザ少年倶楽部』9月7日放送分のパフォーマンス「君に薔薇薔薇…という感じ』」はただただ素晴らしく、凄まじかった。

 東京B少年・金指一世のどアップ+甘ったるく中性的なソロで度肝を抜き、HiHiJets、東京B少年、7MEN侍が、しなやかで中性的で昭和の香り漂うダンスを披露。ボーダーTシャツ+赤のスカーフ+黒パンツという「昭和スタイル(水兵さんみたい)」も良い。


 途中、7MEN侍・佐々木大光が、はなさかじいさんのように花びらを撒きまくり、7MEN侍・菅田琳寧のアクロバットを受け止め&グルリとぶん回し→半裸のHiHi・作間龍斗が赤いカーペットに乗って流れてくるという謎演出には、目を瞠った。

田原俊彦論