マノロの靴、20万のエステ器具、副業の在庫……“多すぎる欲望”に埋もれた30女の汚部屋
裸のお仕事は、自分を認めてくれるので、楽しくもあったそうです。でもどこかで心が疲れていたのか、「結婚に逃げよう」と考えた時期もありました。
「たくさん男性と出会いましたが、結婚したいと思える人はいなかった。これも、高い勉強代でしたね」とEさん。31歳まで人間関係も、「もがく日々」だったそうです。
でも、人生には転機が訪れるもの。
過去を手放すには「転機」と「時間」が必要
32歳になったEさんは、ローンも終わり、穏やかな人間関係の会社で働いています。今年の1月には、見ないフリをしてきた家族との関係も修復できたといいます。そして春には、ごく自然に好きな男性ができたそうです。
「今年になって、風向きが変わりました。この先の暮らしをシンプルにしたいので、過去を捨てるきっかけが欲しかった」とEさん。
14年分の重荷を「28時間」で処分!
自分への努力と挑戦を惜しまない女性だからこそ、趣味のモノや知識を高めるモノが溢れていました。とくに、読み物に関するモノが多くを語ります。
まさに、努力の結晶(モノ)が彼女を支配していました。
これらのモノと自分を向き合う作業を、28時間(4日間)で最小限に絞っていきます。14年分の重荷は、たった28時間で軽くなるのです!
Eさんの汚部屋が、「悟り部屋」へと変貌を遂げるまでの連載がはじまります。
(毎週月曜更新・次回は9月17日予定)
<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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