サイゾーウーマンコラム「ママ友付き合い」母の悲痛な声 コラム 【連載】モンペと呼ばないで! ~怒れるママたちの叫び~ 「モンペ認定」恐れて悩み続ける母も……「ママ友コミュニティ」問題に園が介入できないワケ 2018/09/04 19:00 コラム とある幼稚園では、保護者向けの入園説明会では子ども用の上履きと、ママ用の室内シューズを用意することになっている。事前に細かく園側から伝えられていなくても、ママたちのネットワークでこれらが情報共有されているというが、明美さん(仮名)は、それを知らずに恥ずかしい思いをしたそうだ。彼女は現在、英会話や体操といった情操教育に力を入れている幼稚園に男児を通わせている。 「我が家は幼稚園の入園活動に出遅れたんです。通わせたかった園は4月から未就学児童向けの交流日を月1回設けているのですが、園が書いているブログにしかその情報は載っておらず、ママ友がいなかった私は、その情報を知らずに、秋に行われた入園説明会後から参加しました。園に受験させたいママたちのグループがすでにできあがっていたので、途中から加わるのが大変でしたね」 彼女は、もともとはメイクやファッションにあまり興味がなく、Tシャツにデニムというファッションをよく着ていたという。しかし、ママ友付き合いを円滑にできなければ損をするとの思いで、ママ友たちのファッションをリサーチし、ナチュラルメイクに薄手のカットソー、紺地のボトムなど見た目から変えたそうだ。 「正直、毎日送迎のためだけにメイクをしたりするのは面倒なんです。でも、新築マンションが立ち並ぶような立地のせいなのか、小綺麗なママさんが多いので仕方なくメイクをしています」 幼稚園サイドが、ママ友ネットワークに頼らず、保護者全員に情報を行き渡らせる配慮をすべきと思えるが、「クレームを言って、モンペ扱いされたくない」と口をつぐんでしまい、不満を抱えこむケースも少なくないのかもしれない。 ママ友付き合い拒否! 保護者会に来ないママも…… 忙しいワーママたちが子どもを預けている保育園では、保護者会の頻度や役員の持ち回りといった保護者への負担が、園によって変わってくる。なかには、保育園の活動に無関心かつ、ママ友付き合いが煩わしいから出席しないという保護者も出てくるようだ。大型認可保育園で5歳児クラスを担当している保育士の愛さん(仮名)は不満を漏らす。 「うちの5歳児クラスは1クラス20人の大所帯。担任を受け持ってみてわかったのですが、保護者会に必ず出席する親は、そのなかの4分の1、年に1回出席するのが全体の半分くらい、残りの4分の1の園児のママは、一度も出席しないんです。保護者会の時間は、だいたい土曜の午前中に2時間程度。事前に知らせているので、そこまで負担にならないと思うんですが……ママ友コミュニティに近づきたくないという人もいるようです」 園児の服装の決まりや、送迎時の自転車置き場のマナーなど、変更などがある場合は保護者会で伝えているが、出席しないママほどルールを守らない人が多いという。 「ある園児のママさんは、ファミリーサポートと呼ばれる方に送迎を頼んでおり、送り迎えに一度も来ないので、顔すらもよくわかりません。それなのに、保護者会のあとに商店街の行事に参加したママさんが、その親子を見かけたっていうんです。ママ友に言いづらい職業だったり、夫婦の不仲など、家庭の事情でママ友付き合いを避けたいみたいですね……」 前のページ123次のページ Amazon ママ友付き合いのルール 関連記事 「幼稚園の子と差が生まれる!!」保育園の“午睡”取りやめを訴えるのはモンペママなのか?「トイレトレーニング」は保育士の仕事? 多忙ママが、園にとって“モンペ”となるワケ名門幼稚園で勃発した「劇の主役」争い――セレブママの言う「不平等」に園側の対応は?中学受験で難関私立合格、しかし不登校に――「息子を医者に」と願った“完璧主義ママ”の罪「子ども乗せ自転車」はトラブルの温床!? 幼稚園で駐輪場争い、盗難、いたずら……悩めるママ