サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」岡村隆史“侮蔑されるオジサン”の一面 コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 岡村隆史、結婚できない男たちの会「アローン会」騒動に見る“侮蔑されるオジサン”の一面 2018/08/09 21:00 女のためのテレビ深読み週報女のための有名人深読み週報 岡村の理想通りの女は幻 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の有名人> 「前向きなお食事会です」ナインティナイン・岡村隆史 『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送、8月2日) オジサン、もしくはオバサンというのは、中年に対する呼称だが、性的価値が低いとか、厚かましいというように侮蔑的な意味を含むことがある。「オレ(私)なんかオジサン(オバサン)だから」と中年が言う時、それは年齢の話をしているのではなく、時流に乗っていないとか、魅力がないといった意味の自嘲である。 では、人はどのように、侮蔑の対象としてのオジサンになるのだろうか。そう考えた時、思い浮かぶのが、“アローン会”の存在なのだ。 アローン会とは、会長・今田耕司、部長・ナインティナイン・岡村隆史を中心に、チュートリアル・徳井義実、ピース・又吉直樹ら人気芸人で構成する“結婚できない”独身男性の会である。彼女ができたら、そっと脱会するのがルールとされていた。 リア充を嫌う善良な一般人は、名前の通った芸能人の“結婚できない”プレイを好意的に受け止めるのだろうが、当方ひねくれ者につき、売れっ子芸人が「結婚を躊躇する」「相手を1人に絞れない」ことはあっても、「結婚できない(相手がいない)」とは、信じることができない。ま、「結婚できない」の真偽はさておき、さすが売れてる芸人は、その“見せ方”がうまい。 アローン会会長の今田で思い出すのが、「ギャラを上げないことで、生き残った」という話である。人気が出てくると、芸人のギャラは上がり、それがステイタスやモチベーションとなるが、今田は「多くの番組に出たいから」と、番組の予算枠を圧迫しないように、あえてギャラをあまり上げないようにしていたと、週刊誌で読んだことがある。 そんな今田の狙いが当たったのは、2008年のリーマンショックだという。テレビ局が多くのスポンサーを失い、予算を削減しなくてはならなくなった時、高額なギャラをもらう司会者はリストラの対象となったものの、今田はそこまでギャラを高くしていなかったので、候補から外れ、痛手が少なかったそうだ。自分をあえて安く見積もることでリーマンショックをしのいだように、今田は、“独身”をフックにしてからかわれる要素を残し、ほかの大物芸人にはない“かわいげ”を演出しているのではないか。 ちなみに今田は、17年4月にアローン会が発足されてから今日まで、「女性セブン」(小学館)に2回若い女性との“密会”を報じられている。今田といえば、『特盛!吉本 今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ)で「結婚相手に望む39か条件」を明かしたが、女性の知り合いが多く、モテてはいるが妥協できない様子だった。結婚しようと思えばできないことはないのに、なぜか踏み切れない今田は、“陽の独身”と言えるだろう。行動パターンは、リア充である。 次のページ 岡村隆史は「陰の独身」である 12次のページ Amazon おじさん図鑑 関連記事 市川海老蔵、小林麻耶の結婚祝福コメントに見る非情――“常人とは違う”名門・市川家の素顔元夫の自殺と遺書公表を経ても……上原多香子の奔放ぶりに見る“忘れるオンナ”の顔「男の不倫はOK、女は言語道断」の考えを振りかざす、“おじさん”坂上忍のチョロさ三遊亭円楽、不倫謝罪会見から1年――開き直り発言に見る“売れてる芸能人”のズレてるところ東野幸治の「手料理する人は優しい」発言に抱く、料理と“人格”を結びつけることへの違和感