サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」海老蔵、麻耶の結婚祝福コメントに見る非情 コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 市川海老蔵、小林麻耶の結婚祝福コメントに見る非情――“常人とは違う”名門・市川家の素顔 2018/08/02 21:00 女のためのテレビ深読み週報女のための有名人深読み週報 市川海老蔵オフィシャルブログより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の有名人> 「私から発信することでもないかな」市川海老蔵 (市川海老蔵オフィシャルブログ、7月29日) 女性週刊誌が創刊されてから、今日に至るまで、一番多く誌面を飾ったのは、芸能人ではなく、皇后美智子さまであると聞いたことがある。民間から初めて皇室入りした美智子さまに、国民が親近感や興味を持つのは当たり前で、美智子さまは戦後最大のスターということもできる。しかし、美智子さまが本当に国民の心をとらえたのは、大きな成功と苦悩を経験されたからではないだろうか。 美智子さまは、第一子で男のお子さまをもうけられた。現在の天皇陛下は、五番目にしてお生まれになった男子であることを考えると、いかに強運かがわかる。天皇陛下とはご成婚時から変わらず仲睦まじく、陛下が美智子さまの手を取って歩かれることもある。“愛”と“お子さま”に恵まれ、成功を手に入れた美智子さまだが、それと同等、いやそれ以上の苦悩も経験されている。美智子さまが民間出身であることに納得がいかない宮中の女性陣が美智子さまをいじめ、精神的に追い詰められたとされ、静養を余儀なくされたことがある。しかし、天皇陛下の支えで、美智子さまは健康を取り戻す。成功と苦悩、どちらかが欠けてもスターにはなれないのだ。 歌舞伎俳優・市川海老蔵も、同じような星のもとに生まれたのではないだろうか。梨園きっての名門・成田屋に生まれ、モテ男として多くの女性と浮名を流した。フリーアナウンサーの小林麻央さんと結婚し、2人の子どもにも恵まれた。順風満帆な人生と思いきや、麻央さんに深刻な病が見つかる。母親層を中心に、日本中が麻央さんの快癒を願ったが、それは叶わなかった。麻央さんが旅立った日も、海老蔵が舞台に立つ姿に、歌舞伎ファンは涙したそうだ。かつて暴力事件に巻き込まれるほど、やんちゃだった海老蔵が、麻央さんへの喪失感に悩みながらも、子どもを愛情深く育てている姿は、ブログから見ることができる。皮肉なことに、麻央さんを失ったことで、海老蔵への注目と好感度は、格段に高まったと言えるだろう。 しかしながら、海老蔵という人、いや市川家は、やはり常人とは違うようだ。 麻央さんが亡くなってから、子どもたちの面倒を積極的に見ていたのは、麻央さんの姉であるタレント・小林麻耶であるとされる。伯母が姪や甥を不憫に思って可愛がるのはおかしなことではないが、なぜか「女性自身」(光文社)や「女性セブン」(小学館)は、麻央さんが亡くなってすぐに「麻耶が海老蔵の後添いを狙っている」という論調の記事を書きだしたのだ。 大衆ウケするように、面白おかしく記事を書くのは週刊誌の仕事のひとつではあるが、一周忌も済まないうちの不謹慎すぎる記事に、それだけ確かな証拠を握っているんだろうと思ったのは、私だけではないはずだ。 しかし、それは単なる臆測の域を出なかったようである。麻耶が7月27日、4歳年下の一般人との結婚を発表した。麻央さんの一周忌が過ぎたこともあって、ひとつの精神的なけじめがついたのもかもしれない。海老蔵は麻耶の結婚発表から2日後の29日に、ブログで「麻耶さんの結婚は当然おめでたいし、嬉しいことです」と書きながら、「あまり私から発信することでもないかなと少し控えていました」とも添えた。 次のページ なぜ祝福を控える必要があるのか? 12次のページ Amazon まや道 向かい風でも笑顔の理由 関連記事 剛力彩芽は、なぜ嫉妬を買うのか? 炎上インスタに見る“ピュア・モンスター”の一面華原朋美が持つ、「不安定さ」というスターの特性――彼女が引退をすべきではない理由「プチ別居」で炎上の『あさイチ』、華丸・大吉のMC力以上に問題だった「坂下千里子のマイルール」セカオワ・Saori、Fukaseへの“依存”に見る「幼馴染を強調する女」の面倒くささ片岡愛之助と藤原紀香は“似た者同士”――結婚式を通して見えた「センスと自意識」の共通点