美容・健康
インタビュー
「チョコ」「肉」はNGって本当? 婦人科医が「生理中に食べてはいけないもの」を解説
2018/07/17 16:00
――体を冷やすものは生理中に食べてはいけないというと、例えばアイスクリームなどの“冷たい食べ物”でしょうか。
松村 そうですね。それから、糖分や添加物を含む食べ物は、血液をドロドロにするので、血行不良を招きやすい。そうすると、先ほども説明した通り、プロスタグランジンが血液中に留まる期間を長くしてしまうので、例えば、チョコレートやカップラーメンなどは避けた方がいいでしょう。
また、コーヒーなどに含まれるカフェインは血管を収縮させる作用があり、血流を悪くするので、やめておく方がいいですね。それから、肉に含まれるアラキドン酸はプロスタグランジンの原料になるので、積極的な摂取はおすすめしません。
――では逆に、生理中に食べた方がいいものなどはありますか?
松村 アジやイワシなどの青魚に豊富に含まれるDHAやEPAは、プロスタグランジンを合成するのに必要な酵素の働きを抑えるため、生理痛の軽減が期待できます。あと、ビタミンEは血管を拡張して血流を良くしてくれるので、カボチャやゴマ、アボカド、ナッツ類を摂るのもいいでしょう。そもそも東洋医学では、白米や白砂糖のように精製された食べ物は体を冷やすとされているので、玄米や黒糖など、精製度の低いものにした方がいいですね。
――食べるものに気をつけるのは、生理が始まったら……と考えればいいのでしょうか。
松村 生理中に気を配るのはもちろんですが、正直、糖分や添加物などで血流がとどこおってしまうのは日々の積み重ねも大きいので、日ごろから食生活を意識しておくことが大切かと思います。逆にカップラーメンを食べると、すぐに血流が悪くなって痛みが増す……というものではありませんからね。