サイゾーウーマンカルチャーインタビュー渋谷で騒ぐサッカーファンの心理 カルチャー インタビュー W杯「日本対ベルギー戦」直前! 渋谷で大騒ぎするサッカーファンの心理を、臨床心理士が解説 2018/07/02 20:08 インタビュー サッカーはアドレナリンが分泌されやすいスポーツ 2002年の日韓W杯の際、「私もハイタッチしていました(笑)」と言う杉山氏は、最初に日本人は“お祭り好きの民族”である点を指摘する。 「日本の農村では、もともと月に一度はお祭りがあったんです。というのも、彼らは日々単調な農作業をしていて、これと言った娯楽もなく、ひもじい思いをしていただけに、月に一度はパーッと騒ごうと、お祭りを開いていたわけです。そうやってリフレッシュをして、日々の暮らしに耐えていた面があります。しかし、都市化して農村がなくなると、無理やりお祭りに巻き込まれることもなくなり、自分でお祭りをプロデュースしなければいけなくなりました。それをサッカーに見いだした人たちが、W杯日本戦の日に、渋谷に集まっているのかなと思います」 人にはそれぞれ“その人にとってのお祭り”があり、例えば「好きなアーティストのコンサートに行く」「ハロウィンパーティーを楽しむ」というのもまた、お祭りの一種であると言えるそうだ。そんなさまざまなお祭りの中でも、特にW杯に熱狂する人が多いのは、サッカーという競技の特性に起因しているという。 「人は、頭を使っていると、感情的になりにくいという面があります。サッカーはボールをゴールに蹴り込むという単純明快なルールかつ、攻守の切り替えが速いスポーツだけに、熱くなりやすく、かつアドレナリンが分泌されやすいんです。サッカーは、“ルールが厳密”“攻守の入れ替えがゆっくりしている”野球とは違って、頭を使わずに見ることができるわけです。まさに、お祭りにもってこいのスポーツだと思います」 次のページ 仲間意識に酔いしれたいという本能 前のページ123次のページ Amazon サッカー ワールドカップ 2018 日本代表 ホーム レプリカ ユニフォーム 半袖 メンズ M 関連記事 NEWS・小山慶一郎は、なぜパリピを卒業できない? 臨床心理士が“未成熟さ”を分析「マタニティヌード」を撮る女と、不快感を覚える女――臨床心理士が“モヤモヤ”の正体を暴く羽生結弦には、なぜ“くまのプーさん”が必要なのか? “ぬいぐるみを溺愛する大人”の心理木村拓哉の舌ペロ、浜崎あゆみのアヒル口――自撮りの“表情”から、タレントの深層心理を読む!!大家族番組が嫌いな人は「自分のことで頭いっぱい」――“イライラの原因”を臨床心理士が解説