インタビュー

「1日100錠」「ドス黒腸」女性に多い下剤依存の実態は!? 便秘の医師が「自律神経を整える」食事術を伝授

2018/07/01 16:00

下剤に頼らない食事術は、量と時間が要!?

saikounoshokujijyutu
『自律神経を整える最高の食事術』(宝島社)

――下剤に頼らずに、便秘解消やダイエットにつながるには、どうしたらいいのでしょうか?

小林 自律神経を整えること、そのために重要な役割を果たす腸内の環境をよくすることです。となると、やはり食事が大切です。中でも朝食は大事。朝しっかり食べると、副交感神経優位から交感神経優位に変わり、ホルモンバランスや腸内環境が整うので、カラダもちゃんと目覚めるし、リズムも整って、下剤に頼らなくても排便できるようになります。旅館で食べる朝ごはんくらいの量や内容がベスト。あと、牛丼チェーンの朝定食もいいですね。私もよく朝に食べています。

――朝はそこまで食欲がわかないという人も多いと思うんのですが……。

小林 それは、夜遅くに夕食を食べているから、おなかが空かないんです。理想的な夕食の時間は、午後6~7時くらい。それで12時くらいまでに就寝すると、朝起きたときに、ものすごくおなかが空いているので、無理なく量を食べられると思います。

 夕食は、やはり早い時間にとってほしいですね。遅くとも8時くらいまでに済ませれば、たくさん食べても太る心配はありません。逆に午後9時以降はNG。例えば、5時に焼肉10人前食べても太らないですが、午後9時以降だったら、焼肉1人前でも太る……くらいのことが言えるかもしれません。


――ちなみに、夕食は量を減らした方がいいのでしょうか?

小林 そんなことはありません。私は、朝昼夜の食事量を「4:2:4」くらいの比率にすることをおすすめしています。昼食を食べ過ぎると、胃腸に負担がかかり、副交感神経が優位になって、眠くなってしまうんです。この比率を実践するためにも、やはり朝食が肝心になってきます。

 朝食をしっかり食べていれば、昼時はそんなにおなかが空かないので、昼食を控えめに済ませられます。すると、夕方にはおなかが空いてきて、おのずと夕食を食べる時間も早くなり、翌朝もおなかが空いてしっかり朝食を食べられるようになります。私はこの食事時間とバランスで高校時代から体形をキープしていますよ!

自律神経を整える最高の食事術