カルチャー
“港区女子”を直撃

ハイスペック男性のゲット率は◯割!? “港区女子”が明かす、驚きの実態とは?

2018/05/24 15:00

 つまり港区女子はハイスペック男性にしか興味はないが、年収や肩書だけではなくルックスや性格も含めた厳しい審美眼で精査しているようなのです。年収2000万円ならハゲでもチビでもデブでも歯周病でもいいや、と思う筆者とは、求めるハードルが違います。一体、港区女子の(というか、ゆりえさんの)お眼鏡にかなう理想の男性とは、どのような人なのでしょうか

「私は世界基準で動ける人がタイプ。ハイスペックの条件も国によって変わってくるじゃないですか」

 条件が国によって変わる? 嫌いな芸能人が同じとか、寝る前に食べても怒らないとか、これまで男性を選ぶ時に、そんなみみっちい選抜基準しか浮かんでこなかった自分が恥ずかしいレベル。

「たとえばアメリカで結婚するのであれば、年収2000〜3000万円は欲しいです。なにかとお金がかかる国なので。でも税金の安いシンガポールだったら年収1000万円でも暮らしていけるかな? 福祉制度が充実していて教育資金や老後にお金がかからないドイツ、北欧でも年収1000万円は欲しいですね」

 なるほど。その国の経済状況によって結婚相手の条件を変えるわけですね。では仮に日本で生活するのであれば、どういった男性がゆりえさんの条件をクリアできるのでしょうか?

「そうですね……。日本もそろそろTシャツ・ジーンズでは歩けない国になってきてるから、やっぱり年収3000万円は欲しいかな」

 恥ずかしながら、Tシャツ・ジーンズ姿で毎日地元の商店街を闊歩している筆者。そんな意識の低さがハイスペック男性との縁を遠ざけているのかもしれません。一方、常に高い意識を持ち続ける港区女子、やはりハイスペ男子のゲット率は高いようです。

「港区女子はなかなか手は出さないけど、狙った獲物は絶対逃さないタイプ。あくまで体感ですけど、ハイスペック男性のゲット率は8割強……ぐらいじゃないでしょうか」

 さまざまな格差を感じる発言が飛び出した今回の取材。実は今まで港区女子は「東京カレンダー」(東京カレンダー株式会社)のなかだけに生息する架空の生き物と思っていたのですが、どうやら実在するだけではなく、「東京カレンダー」以上にキラキラ・ ギラギラした女性だったということが、一番の驚きでした。

 ハイスペック男性も超希少生物だと思っていましたが、彼らは筆者のような庶民の見しらぬところで、徹底したラグジュアリー志向を持ち、ハイスペックな男性のみを意識した女性たちが颯爽と捕獲していたのです。港区女子のたくましさと理想を実現するためのパッションを、少し見習わねばと思った次第なのでした。
(藤野ゆり/清談社)

最終更新:2018/05/24 15:00
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