サイゾーウーマン美容・健康エナジードリンクの正しい飲み方 美容・健康 インタビュー 「エナジードリンク」は危険ではない!? カフェイン研究のスペシャリストが正しい飲み方伝授 2018/05/17 12:00 インタビュー Photo by Rhiannon from Flickr レッドブル、モンスターエナジー、バーンエナジードリンク、キックスタートなど、年齢性別を問わず、近年、一般的に広く飲まれるようになった“エナジードリンク”。一方でこれらは、「飲みすぎると体によくない」「短時間に何本も飲んではいけない」と、ネット上で盛んに注意喚起されている“危険な飲み物”でもある。というのも「エナジードリンクは、カフェインが配合されているから、飲みすぎるとカフェイン中毒を起こす」とされ、エナジードリンクを1日1本日課として飲んでいる人が、「最近、飲んでも集中力が続かなくなった気がする」「脳みそがプカプカ浮いているような感覚になる」などと訴えるケースも、ネット上では散見されている。 しかし、含有量は異なるものの、お茶やコーヒーにもカフェインは含まれており、これらを日課として飲んでいるという人は大勢いるのが実情。結局のところ、エナジードリンクは体に悪いものなのだろうか? 効果的に飲む方法はあるのだろうか? そんな疑問に終止符を打つべく、今回、元東京福祉大学教育学部教授で、カフェインに関する書籍『カフェインの科学-コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用』(学会出版センター)の著者でもある栗原久氏(医学博士 神経行動薬理学)にお話を聞くことにした。脳に作用する薬物(具体的には依存・乱用性薬物)の有害性や、嗜好品(アルコール・ニコチン・カフェイン)の有益・有害作用についての専門知識を持つ栗原氏は、「カフェインや脳の話をするのは、私にとって至福の時間」と、取材を快く引き受けてくれた。 コーヒーとの違いは“アルギニン” ――エナジードリンクとは、一体どういう飲み物なのでしょうか。一般的に広く飲まれていますが、「どのような成分が、どう体に働いているのか」をしっかり認識している人は少ない気がします。 栗原久氏(以下、栗原) 確かにそうかもしれませんね。基本的にエナジードリンクは、カフェイン、アルギニン、糖分(ブドウ糖など)の成分からできています。カフェインには、脳や中枢神経系を刺激し、視覚や聴覚などの“感覚”を高める作用があるため、飲むと集中力を高める、眠気を覚ますといった効果があるわけです。 ――やはりカフェインがメインなんですね。でも、それならコーヒーと変わらない気がしますが……。 栗原 コーヒーとの違いは、“アルギニン”が入っていることですかね。アルギニンはアミノ酸の一種で、代謝を上げたり、免疫力を高めたりする効果があり、カフェインの作用を少し強めてくれるものなんです。もちろん飲む量にもよりますが、エナジードリンクは、「カフェイン量が同じなら、コーヒーよりも少しだけ、脳の興奮を強めてくれる飲み物」と考えるとよいのではないでしょうか。 123次のページ Amazon レッドブル 185ml×24本 関連記事 栄養ドリンクに「疲労を取る成分は一切入っていない」! 疲労医学の権威がぶった斬り「不妊症の原因の半分は男性にある」産婦人科医が語る、不妊治療と出産の現在専門医に聞いた「ホクロ」の真実! 知らないと恐い、ホクロを生む“生活習慣”シンデレラ体重は“危険”――それでも「BMI18以下」の女性タレントが続出する実情とは?経血コントロールは“できなくはない”が……「膣の中で雑菌が繁殖」など怖~いデメリットも