「初めてのバー」でこれは最悪! “脱・居酒屋”のウェイ男3人がやらかした”最悪行為”は?
どうしたことかとトイレを覗いたところ、なんと洋式便器の外、トイレの床に茶色いブツがふたつ、コロンと転がっているのです。
「トイレにうんこが転がっている」――
そのこと自体はそこまで不思議なことではありませんが、当店は飲み屋街の狭小物件。トイレも入ったらドアの方向に回れ右して便座に腰掛けるのがやっとで、便座以外の狭いスペースにうんこを落とすのは至難の業です。うんこの主が便座の前に立った時にはすでにコンニチハしていて、パンツを下ろしながら回転した勢いで床に転がったのか、それともうんこをテレポートさせることのできる能力者が存在するのか……その状況はわかりませんが、とにかくこの光景を目の当たりにして近所のママさんがドン引きしたことだけは確かです。
いったい犯人は誰なのか……。
捜査線上に浮かび上がったのは、もちろん若者グループの彼でした。普段はほかの2人の会話を俯瞰して、クールなツッコミ役という立場を担っているであろう彼。自らがうんこを便器の中におさめきれなかった現実を受け止めきれず、店に戻れなかったのでしょう。トイレにこもっていた20分間は、彼にとって相当な修羅場だったに違いありません。このように、素敵な夜が一瞬で悪夢に転じることがあるのがバーというもの……。
一方、突如としてうんこ処理という重要なミッションを抱えたわたし。はじめこそ「下痢じゃなくてよかった」とのんきに構えていたのですが、彼らが退店してうんこ発見に至るまで実に2時間。その間、放置されたうんこはほどよく表面が乾いて粘度が増し、タイルにこびりついて、予想以上に掃除が大変でした。
つーか、自分の出したうんこくらいティッシュでつまんで流しとけ!
(隔週金曜日・次回は5月25日更新)
プロフィール
浮川紫帆(うきがわ・しほ)
東京都内の繁華街の一角でバーを経営する30代バツイチ女性。ママ歴は6年。好きなお酒はマカストロングのお湯割り。
(イラスト=ドルショック竹下)