サイゾーウーマンカルチャーインタビュー親の「就活介入」は当然の時代!? カルチャー インタビュー【前編】 親の「就活介入」は当然の時代!? 就職予備校にやって来る、大学生の父母の深い悩みとは? 2018/05/03 18:00 インタビュー ――「難関大学に通ってるから大丈夫!」という保護者の方も少なくないのでは、と思ってしまいます。 齋藤 そうなんです。今は、就活生の7~8人に1人が就職浪人といわれていて、しかも、そのほとんどが高学歴層の学生。中堅大学などの学生は身の丈に合った企業選びをするので内定につながりやすいのですが、高学歴層では、周囲も保護者も難関企業を受けて当たり前のムードがあるため、競争の中で埋もれて、どこからも内定をもらえない学生が出てきてしまうようです。 ――親世代だけでなく、30~40代の人たちの頃の就活事情とも、全然違う気がします。そもそもなぜ、評価基準が変わってきたのでしょうか? 齋藤 確かに10年前と比較しても、まったく違います。評価基準が変わった理由については、企業側に人材を育てているだけの余裕がなく、離職率も下げたいとの思いから、志望度が高く、かつ即戦力となる学生を求めているからでしょう。内定辞退もできる限り避けたいので、たとえインターンシップを受けた学生であっても、熱意が低いと感じられれば選考で外されます。このような昨今の就活事情を知らない保護者は多いので、危機感を抱いていただけたらとの思いでお話していますね。 「資格&語学力があるから楽勝」は親の勘違い ――実際に、保護者から寄せられる相談はどのような内容が多いのでしょうか? 齋藤 大学4年生のお子さまの保護者の方であれば「内定が決まらないがどうしたらいい?」といったもの、1~3年生のお子さまの保護者の方であれば、「今からどんな準備をしたらいいのか?」といった内容が多いですね。また、東京オリンピック後の景気を不安視して「就活の現状を知りたい」という方や、大学のキャリアセンターで十分な対応をしてもらえなかったために「プロの意見が聞きたい」と来られる方など、当塾生の保護者に限らず、外部からのお問い合わせも非常に多いです。やはり保護者の方も、子どもに内定が出ないと不安を覚えてしまうようで、また対策も知っておきたいと思われるようですね。 ――相談はどのくらい寄せられますか? 齋藤 時期によって波はありますが、インターンシップ前の5~6月や、就活が本格化する1~3月は、外部だけでも週に3件くらいのペースで問い合わせがあります。お母様からの相談がもっとも多く、全体の半数くらいを占めていますね。次いでご夫婦そろってのご相談、お父様のみといった感じです。なお、お母様は先回りしすぎて思い詰めていらっしゃるケースが多いのですが、お父様はあまり危機感を抱いていない方が多く、楽観視している傾向が強いです。 前のページ123次のページ Amazon 同時に対策!エントリーシート&面接 2019年入社用 (スマート就活) 関連記事 慶應幼稚舎、青学初等部……名門小の「お受験写真」は何が違う!? 人気写真館がその秘密を明かす女子就活生は「パンツではなくスカート」に異論の渦! 大学が指導する理由は“女性らしさ”?「受験校を勝手に決めた」母と「逆らわない」娘――不合格連発の中学受験で起きた“非常事態”「連絡帳の自作」を保護者に指示――“時代錯誤”な小学校と“よき母になりたい”親はなぜすれ違う?小室圭さんの母・佳代さんが“上流階級にあこがれる”ワケ――「バブルの価値観」と辛酸なめ子談