カルチャー
インタビュー【前編】

慶應幼稚舎、青学初等部……名門小の「お受験写真」は何が違う!? 人気写真館がその秘密を明かす

2018/04/26 17:00

――写真撮影と一口に言っても、お受験写真では、子どもに求めるものの難易度が高いんですね。自分が5~6歳の頃を思い返すと「無理なんじゃないか」と思ってしまいます。

タカノ 写真には親子関係が表れるんです。特にお母様の影響が大きいのかなと感じています。例えばお子様がふざけてしまったときなどに、お母様のイライラが伝わるような叱り方をしてしまうと、その後もグズグズしてしまうことはあります。また、お母様が細かく言いすぎるご家庭だと、本当はできるのに、わざとやらないといった反抗心を見せるお子様もいらっしゃいます。

――お母さんも必死ですし、それはしょうがない面もありますよね。

タカノ はい、もちろんそういった場合でも、我々はいいお写真を撮れるように努めています。逆に、ご両親が常にお子様の見本となるような振る舞いをされているご家庭だと、撮影がスムーズに進みやすいです。お子様も素直で落ち着いているし、撮影のときも状況やこちらの説明をすぐに理解していただけます。通常は撮影から写真選びまで20~30分を想定しているのですが、半分ほどの時間で終了することも。しかも、撮影は5分ほどで、どれもいい写真ばかりなので、選ぶのに時間がかかってしまうといったこともあります。

――まさに名門校を受ける“スーパーキッズ”ですね。

タカノ そのようなお子様は挨拶から違います。「こんにちは」と入ってきて、帰りは「素敵なお写真を撮ってくださってありがとうございました。失礼します」と。もう、こちらが恐縮するくらい丁寧にお礼を言ってくださり、ドアの外で振り返って再度お辞儀をされたりするので、驚いてしまいます。ご両親が写真を選んでいる間も、折り紙や読書などをして、1人で静かに待っていらっしゃいますし。ちなみに、そういうお子様は、早い時期に撮影に来られるご家庭に多く、お受験に向けてしっかりご準備されている様子が伝わってきます。

(後編はこちら)

「フォトタカノスタジオ+」公式サイト

最終更新:2018/05/07 11:50
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