サイゾーウーマン海外『アメアイ』日本人出場者の不始末 海外 インタビューが、ある意味面白すぎ 『アメリカン・アイドル』でプチブレークした日本人、強姦未遂容疑にビザ切れで強制送還されていた 2018/03/19 20:33 セレブアメリカン・アイドル 「勘違い野郎」枠で全米テレビデビュー ヨージはもともと、『アメリカン・アイドル』で最初に各地で行われる、大勢の人たちが参加する一次審査に出場していた。「自分がイケていると勘違いしている変な奴」枠で番組に採用され、数秒だが紹介ビデオまで制作してもらい、ステージに登場した。 「我々は10シーズンにわたり“強烈で、準備万端、鍛錬された人物”を探し求めてきた」というナレーションとアジアチックなバックミュージックが流れる中、ヨージはカンフーとも太極拳ともつかない奇妙な動きをし、ガチョウを追いかけウォームアップする紹介ビデオが流れた後に、オーディションステージに現れた。若かりし頃の安全地帯・玉置浩二のような風貌の彼は、審査員のジェニファー・ロペスに「お名前は?」と問われ、「ヨージ・アサノ、またの名をヨージ・ポップです」と緊張する様子もなく、余裕たっぷりに答えた。 そして25歳の学生であること、日本出身であることを明かし「2歳の頃からマイケル・ジャクソンを真似してきました。いや、生まれる前から、母の胎内にいた頃からです」とドヤり、「でもマイケルの曲はやりたくない。大嫌いな『Party in The USA』をやる」と言い放ち、マイリー・サイラスの曲に、マイケル・ジャクソンの真似であろうくねくねダンスを合わせて披露。ダンス好きなジェニファーはノリノリ、親日家のエアロスミスのスティーヴン・タイラーはニコニコ、大物プロデューサーのランディ・ジャクソンも笑顔を見せ、審査員全員が好印象を抱いたかに見えたが、ヨージの歌唱力がまったくだったため、次のステージには進めなかった。 数分間しか登場しなかったものの、世界中で放送されている人気番組だけに、彼の異様なパフォーマンスは世界で注目された。SNSでヨージをおもしろおかしく真似する者も現れ、一躍時の人となった。11年にはヨージ・ポップの名でiTunesからファーストシングル「The Power」をリリース。すでにマイナーになりつつあったmixiでも、応援コミュニティが作られた。 当時、ヨージは日本の芸能サイトの取材にも応じている。『TVGroove.com』で公開されたメッセージ動画では「自分はシンガーソングライター」とネイティブ風の発音でドヤり、リリースしたばかりだった「The Power」のセールストークを展開していた。「影響を受けたザ・ビートルズ、マイケル・ジャクソン、サンタナ、日本のマリスミゼルのテイストが含まれた曲になってる」と説明し、自分の曲も歌ってみせた。 またこのインタビューでヨージは「2秒後死ぬかわからないような中で生きているから今後の活動は不明」と言い、「アメリカで大きな成功を収めたら必ず日本に持って帰るから、待っててくれ」と語っていた。 「今後の活動は不明」なのは、レーベル事務所からオファーが来ていないためだったのだろうが、そのわりにはヨージは自信まんまんの表情を見せていた。だが話題になったのは一瞬だけで、その後、再び表舞台でスポットライトを浴びることなく、強姦未遂で逮捕された直後に米大手新聞「ニューヨーク・デイリーニュース」が報道した記事もさほど話題にならなかった。 しかし今回あらためて表に出たヨージの性犯罪報道は、復活したばかりの『アメリカン・アイドル』に対する批判の波に乗って注目を集め、「強姦未遂なのに刑務所にぶち込まれていないのはなぜなのか?」「刑務所でボコボコにしてから国外退去させるべきだった!」と怒りを買っている。 「誰でも平等にチャンスを与える」をモットーとしている『アメリカン・アイドル』出場者の中には、犯罪を犯す者、犯した者もちらほら存在する。シーズン2でセミファイナルまで残ったジャレッド・アンドリューズは、バーでのけんか相手を死亡させた容疑で逮捕されていた過去を隠しており、途中で失格になった。シーズン5で1次予選をパスした双子のブリッテナム兄弟は、偽名を使って車を購入し逮捕されたため失格。シーズン11でトップ12入りしたジャーメイン・ジョーンズは、過去の暴行罪による逮捕歴を隠していたとバレて失格に。シーズン2の出場者で、審査員のポーラ・アブドゥルとウワサになったコーリー・クラークは15年にDV容疑で逮捕。シーズン13のファイナリスト、C.J.ハリスは16年に薬物所持容疑で逮捕……と、ほかにも数多くの出場者が薬物や暴行事件絡みで逮捕されているのである。 昨年12月の初めには、シーズン4で10位に終わったジェシカ・シエラが、風紀びん乱行為などで逮捕された際、警察官に「フェラチオしてあげるから見逃して」と言ったと報道されていた。ジェシカはかつてセックステープも流出しており、「彼女ならやりかねない」と全米からうんざりされていたが、その頃ヨージは人知れず国外退去となっていたわけである。 ネット上では、ライアンやケイティ、そしてヨージにジェシカのおかげで『アメリカン・アイドル』にセクハラや性犯罪のイメージがついてしまったと考える者が多く、「今シーズンで終わりにすべき」「復活すべきではなかった」と言われている。 不法滞在を続けながらアメリカン・ドリームを追っていたものの、性犯罪者となり強制送還されたヨージ。現在日本のiTunesでは、ヨージが15年10月にリリースしたシングル「You」のみが視聴可能な状態となっている。 前のページ12 最終更新:2018/03/19 20:33 Amazon アメリカン・アイドル BEST DVD-BOX 勘違いさせる罪深い番組、それが素人オーディション 関連記事 『アメリカン・アイドル』審査員が全員卒業!? 後継にC・シーンや大物歌手も問題児の痕跡もナシ? 『アメリカン・アイドル』で株を上げるS・タイラー「テメエの心配でもしてろ」、S・タイラーとN・ミナージュが『アメアイ』をめぐりバトル!マライアがN・ミナージュの『アメアイ』審査員確定報道にキレたワケとは?ブリトニーが『X ファクター』に!? 米オーディション番組の恐るべきスター再生力 次の記事 志尊淳、実力派若手俳優の力量 >