NHK『就活応援TV』が物議

女子就活生は「パンツではなくスカート」に異論の渦! 大学が指導する理由は“女性らしさ”?

2018/03/06 16:00

就活生が“思考停止”に陥っているのも問題

 「パンツよりスカート」といった説が女子就活生の間で広まり、「パンツをはきたいけど、スカートをはかなきゃダメなの?」と悩む者まで出てきている現状を、井上氏は危惧しているという。

「この話は、『相手に対して、自分が好印象に見える格好をする』というのが原点になっているのでしょうが、そういった服装は、自らの意思で考えて選択すべきもの。『パンツがいいかスカートがいいか』の議論は、『こっちにしておけば間違いないんじゃないか』と、答えを探しているようで、就活生が思考停止に陥っているように感じるんです。ウェブ上に、就活のマニュアルが出回ってしまった結果、全てのものに答えがあると思い込んでるというか。それよりも、『この会社の面接に行くには、どういった服装がいいだろう』とちゃんと自分で考えて、パンツを選ぶもよし、スカートを選ぶもよし、自由にすればいい! と思います」

 実際に井上氏が、女子就活生から服装の相談をされることはよくあるそうで、「『自分を相手にどう見せたいか』と『自分らしさをどう出すか』を踏まえて、自分で考えなさいと言ってます」とのこと。

「大学側は、『そんなこと自分で考えなさい』という指導ではなく、“より確実性のあること”を学生に伝えなければいけない面があるのでしょう。その中で、『女性は女性らしい格好、男性は男性らしい格好』というのを単純に伝えて、『女子はパンツよりスカート』となり、それが就活生の間で独り歩きしているのかもしれません」

 最後に、「服装は合否を決める決定的な要素ではない」と強調した井上氏。確かに、ESや面接で話す内容、大学時代に何をしてきたかなどの方がはるかに重要だろう。なぜ、服装問題で悩む就活生が続出し、議論を呼んでしまうのかについても、あらためて考えるべき点なのかもしれない。


最終更新:2018/03/06 16:00
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