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パワースポットと“言ってはいけない”、「偽・パワスポ」を見極める3つのポイント

2018/02/03 17:00

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 力強い「気」が湧き出ており、その地に立つだけでもパワーを得られるというパワースポット。「パワースポット」という言葉は、近年生まれたワードだが、古来より人間は聖なる土地を崇め、そこで神祭りを執り行ってきた。

 日本の古いパワースポットには、神社が建てられていることが多い。日本でもっとも知られたパワースポットの富士山麓には富士浅間大社が、そして富士山を造るために土を掘った跡だという伝説のある、琵琶湖に浮かぶ竹生島には都久夫須麻神社が鎮座する。神社は聖地と切っても切れない存在なのだ。しかし、全ての神社がパワースポットであると言えるだろうか。A氏いわく、名前が知られている神社の中にも眉唾なものはあるとう。

<パワースポットと言えない神社1:観光地化されている神社 眉唾度★★>

 神社の祭りは、村を栄えさせ、村人を守るために行われてきたというが、珍しい祭りはテレビなどで紹介され、見物人がドッと集まることも少なくない。祭りに人が集れば、屋台や周辺の店は儲かり、税金を徴収する自治体も潤う。さらに神社にはお賽銭が集まり、お守りなどを購入する参拝客が増えるので、祭りを観光の目玉にしようという動きもあるようだ。


 もちろん、観光客を増やすために祭りをPRすること自体は悪くない。しかし観光のため、本来の意味を無視しては、もはや神の降臨する「神事」とは言えないとA氏は話す。祭りの日程にも歴史や意味があるものの、平日では観光客が集まらないので、日取りを休日に移動させる神社が少なくないのだ。

 氏子が祭りのたびに会社を休まなくていいよう、やむを得ないのかもしれない。しかし、「収入源となる観光客を少しでも多く集めるため、祭りの日を変更し、本来なかったはずの、派手でキャッチーな所作を創作している神社も多く、本当に神が降臨しているか疑問」なのだとA氏はいう。

神社に秘められた日本史の謎 (歴史新書)