妻・夫の介護経験者は「小室哲哉の不倫騒動」をどう見たか? 「気持ちわかる」本音を明かす
妻の介護をした男性にも話を聞いてみた。川島栄一さん(仮名・54)は、ガンで10年間闘病していた妻を看取った経験がある。
――小室氏の介護と不倫の話はどう受け止めていますか?
川島さん(以下、川島) 全容を把握しているわけではないんだけど……世間はKEIKOさんを介護する小室氏に対して同情的なんだね。でも俺は、介護と不倫はあまり関係ないような気がしている。する奴はする、しない奴はしない。するヤツって、俺のことなんだけどね。介護に疲れて、女性に走れる、というか相手が見つかるとしたら、まだ恵まれてるよね。介護が始まってからじゃ、そんな余裕はないと思う。その一方で、俺みたいに、前からあった関係だったら、その女性は大きな癒やしにはなる。実際俺も、疲れてる中で本当に癒やされたし、大きな助けになった。
でも時々、純粋に妻だけを愛して尽くす方が、隠し事もなくてまっすぐに生きられてスッキリするのかなとも思ったりもした。相手の女性には、自分の奥さんがこんな状態で大変だとかは口が裂けても言えないから、双方に隠し事をしているみたいでそこは苦しかったかな。全部打ち明けて慰めてもらう人もいるのかもしれないけど、俺はそれを言ったらフェアじゃないと思っていた。奥さんが亡くなって数カ月たって、初めて言ったな。
――奥さんへのうしろめたさはなかったですか?
川島 ああ、それを言っちゃいけない……。病気前はほとんどなかった。病気後はあった。
――それでも関係を続けるというのは、異性に救いを求めるというよりは、男の性(さが)なんでしょうか。
川島 そうかも。でも、本当の末期、重い介護状態になってからはそんな余裕もなかったのは事実。同時期に、僕の母も重度の介護状態だったから、物理的にもとても無理だった。
――小室氏には、まだ余裕があるということですかね。
川島 うちは、ガーゼ交換とか、毎日してあげないといけないことがたくさんあったから、外泊とかもできなかったし。
――何やかんや言いつつも、ちゃんと介護やっていたんですよね。では、介護疲れで異性に走る男性と女性で、差はあると思いますか?
川島 うーん、それはわからない。ただ、介護で疲れ切った女性に男は寄って来ないとは思う(苦笑)。
(後編につづく)