サイゾーウーマンカルチャーインタビュー浜崎あゆみウォッチャー座談会 カルチャー 浜崎あゆみウォッチャー座談会 浜崎あゆみは、なぜ“オワコン”なのに注目を集め続けるのか? ウォッチャーが激論!! 2018/01/27 17:00 インタビューアーティスト どう見られているかなんて重要じゃないよ。大切なのは、どう在りたいか。 #ayu2017tour #Justthebeginning第3章 Photo by @masayukikamo ayumi hamasakiさん(@a.you)がシェアした投稿 – 1月 21, 2018 at 6:13午前 PST “平成の歌姫”として一世を風靡したアーティスト・浜崎あゆみ。しかしここ数年話題となるのは、激太りや歌唱力の低迷、過剰な画像修整疑惑に迷走する恋愛など、本業とはかけ離れたことばかり。挙げ句には、ともに一時代を築いた安室奈美恵の引退表明を受けて「芸能界にしがみついている」とまで言われてしまうほど、今やすっかり“オワコン”扱いされている。 しかしその一方で、それでもなお自分を貫くあゆの姿を、常日頃から熱心にチェックしているウォッチャーたちがいる。今回は、「私たちは、決してアンチではありません」と語るあゆウォッチャーを集め、彼女の魅力や面白さについて語っていただいた。 A……20代半ば女性。あゆの全盛期はあまりよく知らないが、ネット炎上を目にするうち、興味を持つように。「最初はちょっとアンチ目線だったが、一周回ってファンになった」とのこと。 B……30代前半女性。小学校高学年の頃にあゆがデビューし、青春の思い出は全て当時のヒット曲とリンクしている。しかし「全盛期より今の方があゆに夢中です」。 C……30代後半女性。今回のウォッチャー3人中で唯一のコアなファン。ブーム衰退とともに一度ファンを離れたが、5年ほど前から再びドハマり。あゆの生き方についても考察を繰り広げる。 ■あゆは致命傷を負ったディーバ A 私は「rollin’」(2009年発売のオリジナルアルバム『NEXT LEVEL』の収録曲)のライブ映像をネットで見て、あゆに落ちた(笑)。ネットだと「ローリン音頭」って言われてるよね。楠田枝里子みたいな金髪のボブで、アンドロイドのような動きを見せるダンスが本当にツボ。あと、あゆ本人が「私は最先端のパフォーマンスをやっている」って表情をしているのも笑ったなぁ。ああいうあゆのダサさが、たまらなく好き。 B 出た、ローリン音頭(笑)。私的には、Perfumeときゃりーぱみゅぱみゅを、あゆなりに解釈したらああなったのかなって思ってる。ネットで有名な“糸巻きぐるぐるダンス”は、12年のツアーで披露した「Boys&Girls」(1999年発売のシングル)の曲終わりに、客席を煽ってる振りなのよ(笑)。それから、“宙吊りパフォーマンス”も「ボンレスハムみたい」って笑われてたなぁ。あゆって“ギャルの孤独”を歌うようなバラードのイメージが強かったのに、ここ10年で完全に迷走しちゃった。世間では「歌唱力で勝負できなくなった」って言われたり、「ボイトレしろ」とか叩かれたりもしているけど、あゆ自身はどう思ってんだろう。 C あゆはもう、歌うことに興味ないと思うよ。実は昨年、今やってる『Just the beginning -20- TOUR 2017』の第一章を見に行ったの。ライブだと歌よりショーの方に目がいくし、あんまり“歌を聞きに行った”という印象がなかった。そもそも音響も大きいから、テレビほど歌のヘタさが目立たないよね。でもやっぱり高音は出なくて、がなる感じで歌うからドスが利いちゃって、楽しい歌も怖く聞こえた(笑)。あゆは、今回のツアーの第二章で、会場をアリーナからホールに移したわけだけど、バンドを削ってダンサーを残したでしょ。本人も「ショーを見せたい」って言い切っているし、歌で勝負する気はもうないんじゃないかなぁ。まあ、ショーっていっても、“イエスマンたちに囲まれたあゆが、楽しそうにしている様子”を見せられている感じなんだけどね。 A “おはま一座”だね(笑)。 ライブに行ったファンが「ダンサー邪魔」って嘆いているのをよく聞く。セクシーかつキュート、それでいて強い女性であることを誇示したいのか、パフォーマンスでも男性と絡みたがるよね。崇められたい欲求が強いのかも。 B でも、それがかえって笑いのネタになっているという。そうそう数カ月前に、山梨公演映像のネット流出騒動があったじゃん? その映像に映っていた、あゆがダンサーに手を引かれている姿が、ネット上で「介護」っていわれてた(笑)。ステージ演出もお粗末だなぁって思ったし、曲自体も高音が出ないから変な抑揚をつけて歌っててさ、なんともいえないシュールさだった。私、あの流出映像、100回は見たね!! 消されちゃったのが残念すぎる。 A ライブといえば、「衣装もダサい」って叩かれてる。全盛期のままで時代錯誤だって。それを「最高にオシャレ」と思って着ていそうなあたりが、あゆの面白いところなんだけど。 C 私が行ったライブのアンコールの衣装も、パフスリーブTシャツにミスカート&ニーハイだった……。しかもかなり太っていた時期だから、本当にキツかった(笑)。でも、あの体形で、堂々と露出度の高い衣装を着ちゃうあゆは、最高に素敵だと思う。 B あゆは体形の変化に屈せず、常に攻めた衣装を着ているよ。しかも、「アラフォーなのに年甲斐のない」といわれそうな衣装を着ることに、一切エクスキューズがない。思い切りの良さが最高。 C そうそう。逆にオシャレになっちゃったら、あゆの魅力半減だよね。この珍妙さがいい。「周りは『ダサい』と思っているのに、あゆには言えないんだな……」とか、妄想も広がる(笑)。 A よく指摘されてるけど、あゆは自意識が“ディーバ”なんだよ。やっていることブリトニー・スピアーズとか、マドンナの真似。でも、「歌唱力がそんなにない」というディーバとして致命的な欠点を負っているからこそ、これだけ面白い存在でいてくれるんだよね。 次のページ あゆの画像修整は「エイベックスの忖度」説 123次のページ Amazon M(A(ロゴ表記))DE IN JAPAN(CD+DVD+スマプラ) 関連記事 浜崎あゆみの“オラオラジャージ”コレクションを、メンナク初代編集長がファッションチェック!!安室奈美恵の引退で心配される「浜崎あゆみ」の今後浜崎あゆみ、『しゃべくり007』での“ぶりっ子”リアクションに感じた「メンタルの老い」浜崎あゆみのインスタはなぜ注目されるのか? 歌姫の「加工修正だらけ」の顔がもたらす快感白ビキニはCG!? 「浜崎あゆみ」というアートの行く末は......