サイゾーウーマンカルチャーインタビュー子育て中に生じる“焦り”の正体とは? カルチャー 漫画家・古泉智浩さん×エッセイスト・しまおまほさん対談(後編) 子育て中に生じる“焦り”の正体とは? 古泉智浩&しまおまほが語る「親」という存在 2018/01/13 15:00 インタビュー育児特別養子縁組 しまほまほさん(左)と古泉智浩さん 里子を6歳未満で自分の籍に入れ、法的に実子と同じ扱いとする、特別養子縁組をした漫画家の古泉智浩さん。前編では、同じく子育て中のエッセイスト、しまおまほさんと、実子と里子や養子の育て方の違いについて思うことを語ってもらいました。後編ではさらに、育児に関する社会問題も含め、お互いの育児エピソードに踏み込んでいきます。 (前編はこちら) ■所構わず子連れで行くのは気が引ける ――お2人は、お子さんを今年から保育園に入れたんですよね。それによって、生活はどう変わりましたか? 古泉智浩(以下、古泉)・しまおまほ(以下、しまお) めっちゃ楽になりました! ――先日、熊本の市議会議員が預け先に困って議場に乳児を連れてきたことが、賛否両論を呼びました。保育園の時間外など、どうしても預け先が見つからないときもありますよね。 しまお そのニュース、あまり見ていないのですが、私自身はできる限り仕事場に子連れでは行きません。仕事柄、寛容な現場もあるのですが、決して子どもが好きな人ばかりではないでしょうし。とりあえず「可愛い」って言わないといけないような雰囲気にするのも、心苦しいと思ってしまっていて。息子が保育園に入る前は、家族や親しい友人に面倒を見てもらったり、託児所を利用したりしていました。 古泉 僕は、子どもを連れてきている人がいたら、うれしくて抱っこしちゃいますけどね(笑)。でも、そういう人ばかりではないですよね。 しまお 時と場合によりますね。勝手知ったる現場だったら、連れていくこともあるかな。でも、子どもって、基本的におとなしくはしていないので……。 ――託児所は、「今日どうしても預け先がないから預けよう」と、いきなり行っていいのではなく、事前の登録が必要なんですよね? しまお そうなんです。私がたまに利用しているところは、1階が託児所で2階がシェアオフィスになっていて、保育園入園前は助かりました。とてもきれいな場所で、来ているママたちもオシャレ。そんな中、テキトーな格好で机で昼寝したり、お菓子を食べながら原稿を書いている私は、完全に浮いていましたね(笑)。 古泉 アハハ! 利用料金はどれくらいなの? しまお 保育園よりは高いですね。 古泉 でも、どこにも預け先がないときは助かるよね。 次のページ 孤立したママをつくらないよう、行政は取り組みを行っている 123次のページ Amazon うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました 関連記事 「子どもを産んだら、周りの子も可愛く見えてきた」里子と実子の子育てに違いはある?不妊治療6年間600万円の末たどり着いた「里親」という選択 漫画家・古泉智浩さん単身者でも“親”になれる 厚生労働省に聞く、日本の里親制度の課題とは?私は出産してないので、「母性はなくて当たり前よ」と開き直りながら育児をしてます富士見市の事件はベビーシッターではない 子どもを安全に預けるために知っておくべきこと