USA仕込みのおバカは違う

産科病棟でヘロイン売る新米パパ、不法侵入でスナチャの女子……2017年アメリカおバカニュース

2018/01/07 17:00

■ビニールプールを息子ごと車上に積んで爆走

 9月9日午後3時すぎ、ウィスコンシン州ソークビルのヒルクレスト・ロードならびにクレアモント・ロードの周辺で「子どもを入れたビニールプールを屋根に載せたミニバンが走っている」と複数の目撃情報が911に寄せられた。

 何かとユルいアメリカの田舎でも、近年ではシートベルトを着用していないドライバーや、飲酒運転に対する取り締まりが厳しく行われている。また、同乗している子どもには、年齢に合わせて適切なチャイルドシートやシートベルトを使用させなければならないという細かい規則があるのだが、シートベルトどころか、走行している車の上に乗せる非常識ぶりに、目撃者たちは驚愕した。

 車を運転していたのは28歳のアンバー・シュマンクという女性。駆けつけた警察官に「プールを運ばなくちゃいけなかったけど、車の中にはスペースがなかったから、上に載せた。でも、そのまま走ると飛んでいってしまうから、9歳になる息子に『プールの上に乗って、きちんと押さえろ』と言ったの」と悪びれることなく説明したという。警察官に「息子が転げ落ちて大けがをする可能性もあったんだぞ」と叱咤されても、「でも、息子と同じ年の頃、アタシもパパに言われて似たようなことしてたし」と罪悪感ゼロだったという。

 アンバーは、第二級無謀運転容疑で逮捕・起訴され、最高で10年間の禁錮刑を受けることになってしまったと報じられている。

■「娘が生まれた! 産科病棟でヘロインを売ろう!」


 10月19日、ペンシルベニア州グリーンズバーグのノースメインストリートで、警察官が停止を銘じた車の中から、薬物摂取器具が発見された。薬物使用の疑いをかけられた運転手は「エクセラ・ウェストモーランド病院の産科病棟の病室で、男からヘロインを買った」と、あっさり自白。警察官がすぐに病院へ行き、問題の病室に入ったところ、確かにそれらしき男がいて「ここで部屋に来る奴らに売った」と、これまたあっさりと罪を認めた。

 男の名前はコーディ・ハルス(25)。なぜ産科病棟にいたかというと、交際相手が自分の赤ん坊を出産したから。ミルク代&オムツ代を稼がなければと思ったのか、注射器やスプーン、ゴムバンド、そして34袋に小分けしたヘロインをポケットにパンパンに詰め込んで、病室に駆けつけたのだ。

 赤ん坊は女の子で無事に生まれたものの、コーディは出産を終えたガールフレンドや生まれたての我が子を見ても神妙な気持ちにはならなかったのか、同じ病室に見舞いに来る人たちに、ヘロインや器具を販売しまくった。ガールフレンドはお産の疲れからかまったく気づいておらず、逮捕後「まさか」と驚いていたと伝えられた。

 コーディは規制物質の販売、規制物質所持、薬物摂取器具の所持、児童福祉を危険にさらした罪で逮捕・起訴された。

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