マライア、昨年大恥をかかされた年越し番組に今年も出演を発表! リベンジなるか
マライアはパフォーマンス開始直後からいら立った顔で歌うのをやめ、苦笑いをしたりサウンド担当者に皮肉な言葉を発しながら歌わず、かったるそうにステージをウロウロ。ようやく歌いだしたと思ったらマイクを口から離し、口パクであることを自ら証明。世間は「マライアはもう高音が出ない」「口パクの女王だし仕方ない」「口パクもできないほど音感がひどくなったのか」と彼女を叩き、笑い者にした。
直後、ツイッターに「ほ〜んとクソ。でも、こういうことも起きるわけよ。みんなハッピーでヘルシーな新年を迎えてちょうだい! これで2017年もニュースのヘッドラインを飾るのは私ね」と絵文字を交えながらツイート。
その後、マライアの代理人が「イヤーピース(耳に入れていたイヤホン)から音が全く聞こえてこなかった」「パフォーマンスする前からマイクも変だったし、何度も大丈夫なのかと念を押したのに、プロダクション側は何もしなかった。問題が起きていると知りながらもCMを流すなど止めずに放送し続けたのは、視聴率稼ぎのせい。ひどすぎる」「問題がいくつも重なりすぎており、高視聴率狙いでわざと仕組んだことなのではないかと思ってしまう」と怒りを爆発させた。
ディック・クラーク・プロダクションは、マライア側が唱える陰謀説などないと弁解する声明を出し、番組を放送した米ABC局も大慌てで「何が起きたのか」分析する特番を放送。セレーナ・ゴメスなど著名なアーティストのヴォーカル・コーチを務めるロジャーが、「大勢の観客の前でパフォーマンスすると、歓声が音楽よりも大きすぎて音が全く聞こえないということが起こる。ライブパフォーマンスするアーティストが耳にイヤーピースをはめているのは、自分の耳では演奏が聞こえない時でもきちんと歌えるように、ボーカルパートだけを消した曲のバッキングトラック(インストゥルメンタル)を聞いているから。今回、マライアは会場に流れている音楽も、自分の声も、バッキングトラックも、何も聞こえない状態だった」と気の毒そうに説明にするインタビューを紹介した。
ロジャーは「マライアは今回、パフォーマンスを始めてすぐに耳に手をやり、『イヤーピースがおかしい』というサインを出していた」「途中で少しだけ歌った場面もあったが、あれは音楽が聞こえたからではなく、低音のビートを体で感じることができたからだ」とも指摘。「他のアーティストだったら、間違いなくステージから去っていただろう。もしくは『止めろ』と言い放ったはず。でもマライアは何千人が、いや何億人がこのパフォーマンスを見るだろうと知りつつも、落ち着いて対処したのだ」と大絶賛した。
これによって、当初の批判から180度風向きが変わり、「ニコニコ顔のダンサーたちと最後までパフォーマンスを行うマライアは、真のディーヴァだ」という声が世間からも上がるようになった。そして最終的には、「『何があってもステージを去らないわよ』という女王としてのプライドを感じることができた」と称賛されたのだ。