[女性誌速攻レビュー]「Domani」1月号

「Domani」の「アラフォー婚活」ルポ、後悔と失敗まみれ! 寂聴は「離婚推奨」のカオス

2017/12/24 21:00
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「Domani」(小学館)1月号

 「Domani」(小学館)1月号、新カバーモデルは小泉里子さんに決定したようです。蛯原友里さんがカバーを務めてたときの、甘~い印象とはまったく異なり、クールな表紙に仕上がっています。小泉さんが10月までカバーモデルを務めていた「CLASSY.」(光文社)と似てるような……当たり前ですね。ちなみに「CLASSY.」は最近甘い雰囲気の表紙で、なんだか「Domani」っぽくなってきてます。

 先月号までは、「ハンサム系」「フェミニン系」「こなれ系」とファッションを3種に分けていましたが、今月号からはどうやら「カジュアル系」の一本推し。「カジュアル」イメージの強い小泉さんをカバーモデルに迎え、そこに「Domani」の「大人の女」らしさをふりかけ、「大人のカジュアル通勤服」を仕掛けてくるようです。この戦略方針、吉と出るか凶と出るか! 

 それにしても、「大人のカジュアル通勤服」って難しいですよね。「体型お悩み別、おしゃれ術25」にもありますが、「洋服でカバーしたいところは?」は「お腹、ヒップ、太もも」がトップ3。「『最近変わってみたな…』と思う体型の変化は?」は、「やせにくくなった」「太った、太りやすくなった」「お腹の肉が出ている」で過半数を占めています。要は、年々、ぽっちゃり、もしくは、ゴツくなってきているんですね。ぽっちゃり×カジュアル×加齢。それは危険な香りしかしないっ!

<トピックス>
◎小泉里子、Domaniの“顔”になります。
◎できる女の仕事服はきちんと感よりカジュアル感!
◎アラフォーの婚活がうまくいかない理由

■年末年始の酒の肴にどうぞ!
 「アラフォーの婚活がうまくいかない理由」ですって。う~ん、「働くいい女」ならば、仕事同様、「うまくいかない理由」は、とっくのとうに分析済みだと思うのですけど……。それを踏まえてのビンタ企画!?


 Part1では、「アラフォー婚活 悲喜こもごもリアルレポート」と題しまして、「2 週間でやれるだけやってみました アラフォーに勝算のある4つの婚活を厳選!“結婚こじらせ女子”のガチ婚活ダイアリー」があります。パチパチパチパチ~! 37歳メーカー専門職の方が、「40代女性でも怖じ気づかない」「自分のフィールド」である、「(40代の成婚率が高い)結婚相談所」「個室プチお見合い」「寺コン」「婚活居酒屋」に殴り込み! よし、アラフォーのホームで勝利をもぎとってこい!

 さて「結婚相談所」では、仕事がデキるアドバイザーに「仕事を極めてきたように、結婚も極めるつもりで頑張りましょう」「結婚も仕事と同じ!努力すればちゃんと幸せになれます」と、仕事=結婚と言われ、契約ダン! 初期費用の18万円をご献上。

 が、実際の紹介は2週間後からとのことで、今回の特集では結果出ず。残念! しかし、ライザップ、いやいや「結婚相談所(サンマリエ)」では「疑似お見合い体験」なるものをやっていただけるようです。早速、体験したこの女性「自分の話と仕事の話ばかり。アラフォー女性にありがちなクセです。男性と張り合おうとせず、謙虚に相手の話を聞きましょう」と叱られる……の巻。

 次に向かった「個室で8分間×9人の男性と話す」という「個室プチお見合い」では、「話が弾んだ男性にマッチングを希望するも玉砕。いい感じだっただけに衝撃…」と肩を落とします。マッチングがうまくいかなかった点を反省するのかと思いきや、「『本気で結婚したいですか?』など核心をつく質問をすればよかったと後悔」との答えを導き出す始末。えーっと、この8分間は、核心をぶち込む、じゃなくて、「もっとこの人と話してみたいな」と、マッチングにつながるようにお話することが正解ですよね? 誰かこの方にアドバイスを……! アドバイザー来てーーー!

 その後の「寺コン」でも突っ込みどころ満載なことが起きていますが、割愛。ぜひ誌面でご確認を! 最後は、「2週間ではデートまでこぎつけられなかったけど、自分のこじらせ具合が見えただけでも大進歩!」と、スーパーポジティブに幕は閉じています。このヤル気のままクローズまで持ち込んでもらいたい! 応援したくなる!


 また、Part2「婚活アプリ編 アプリ婚活リアル“後悔”誌上再録」や座談会「リアルな成功者に聞きました!『結婚してから、相手を好きになればいい!」も、控えめに言って読み応え抜群。女友達と年末年始に集うときこれが1冊あれば、盛り上がること請け合いですよ! ただ、気になるのは、「女性側」からの一方的な記事になってるので、3カ月くらいの男女密着プロジェクト(ダイエット特集みたいな)や、「覆面男子座談会」をやってみてもらいたいなと。でもそれって、ガラスのハートが砕け散る可能性大。婚活市場と読者を忖度ですね~。

Domani (ドマーニ) 2018年 1月号 [雑誌]