浜崎あゆみの“オラオラジャージ”コレクションを、メンナク初代編集長がファッションチェック!!
2000年代を代表する歌姫と喝采を浴びていたのも今は昔――最近、ネット上では、浜崎あゆみが“オモシロアーティスト枠”として人々の注目を集めている。全盛期に比べるとかなりボディに貫禄がついたにもかかわらず、なぜかインスタグラムにアップされる写真は“細身”という、まるでマジックのような現象が頻発。また、ライブ中の動画が流出した際には、まったく声が出ていない様子で、「観客に歌わせすぎ」「なのにすごいドヤ顔」といったツッコミがネット上を飛び交っていた。そんな中、浜崎の“ファッションセンス”もまた、ネットユーザーから厳しいチェックの目を向けられ、特に私服のジャージセットアップには「オラついてる」「田舎のダサいヤンキー」「いい年こいて恥ずかしい」など散々な言われ様だ。
しかし、浜崎の“オラオラ”ジャージスタイルは、ネットで言われているように、本当にダサいのか? 我々の目が、浜崎のファッション性に追いついていないだけではないのだろうか? そこで今回は、オラオラ系ファッション雑誌「メンズナックル」(ミリオン出版)の初代編集長で、現在、ぽっちゃり男性向けファッション&ライフスタイル雑誌「Mr.Babe」の編集長を務める倉科典仁氏にファッションチェックを依頼! 浜崎の“オラオラ”ジャージスタイルに隠された意図を読み解いてもらった。
【CHECK.1】「オラ系ピンク」を着こなすにはタイトなサイジングをチョイス。ショート丈でセクシー感を出しながらも“やけど危険”なアンタッチャブル・フレーバーを演出。
■浜崎あゆみは元々ヤンキー気質!?
“ダサい”か“ダサくない”か?
結論から言うと、現在のぼやけたファッションを良しとする人間からすれば“ダサい”んでしょうね。しかし、見る角度を変えると「浜崎あゆみ! グッジョブ!!」だと思う。
あくまでも私個人の持論だが、浜崎の出身地、育った環境を考えると“やんちゃ系”“ヤンキー系”ファッションは元々嫌いじゃないと思う。彼女は根っからの“ヤンキー気質”なのではないか。
それを前提に、浜崎の真意を考えると、“オラ系ピンクジャージ”の写真に添えられた「ジャージ系セットアップがハイファッションに復活したのが嬉しい」というコメントも、「実はオラ系ファッションを着る大義名分が立ったので嬉しくてついつい集めてしまう」という意味であり、彼女のDNAにヤンキー気質が組み込まれているからこその言葉のように思う(ハイファッションの意味がわかっているのかは知らないが……)。