サイゾーウーマンコラムママ同士を対立させる“仮面保活” コラム 【短期連載】保活バトルロワイアル。育児ママのジレンマ 子どもといると気が狂うから保育園に入れたい。ママ同士を対立させる“仮面保活”の実態 2017/12/16 19:00 コラム 正しさを振りかざす「3歳児神話」 生まれたばかりの子どもを、身を削るような思いで0歳児から預けて働きに出ているワーママ。それに対して、無慈悲な言葉を投げかけるのが、いまだ根強い“3歳児神話”と呼ばれている育児論を振りかざす母親世代だ。簡単に説明すると、子どもが3歳になるまで母が育児に専念し、一緒にいないと成長に悪影響を及ぼすという考え。専業主婦の母に育てられた真理子さん(仮名)も、この“3歳児神話”に振り回されたという。 「保活で最大の敵は実母でしたね。『なんでそこまでして働くの?』『あんたに母性はないの?』って言われたので、イラッとして絶縁しました」 出産した病院で知り合った高齢出産のママ友も、“3歳児神話”を信じていたそうで、「私が妊娠中から保活に励んでいる姿を、かわいそうっていうふうな目で見ていましたね」とのこと。出産したら、母親は子どものそばにいて当たり前。育児はつらくない、というような“母性”を前提とした価値観に、疑問を感じ、「結局、子どもを預けて働くっていうのは、母親世代にとっては“楽をしている”って思うみたいです」と語った。 現代の「保活」に隠れた闇。母親がつきっきりで子どもを育てることが当たり前だった時代と違い、女性にとって育児が最優先ではなくなってきている。保活全てが「生活」や「収入」のためだけではない。その裏には、1人で育児を抱え込むしかなかったワーママたちの嘆きが潜んでいた。 (文=池守りぜね) 前のページ123 最終更新:2017/12/16 19:00 Amazon 保育園に入りたい! 2018年版 (日経BPムック 日経DUALの本) 3歳児神話はオワコンじゃない? 関連記事 「保活しんどすぎる」ルポ――区役所の窓口で号泣、ママ友との友情終了の仁義なき争い「Domani」の「母・妻・女」分類が溝を深める!? 噛み合わない母と女の“保活”議論「電車遊び」にクレームを入れてきたママ……保育園に頼りっぱなしはやめてください!セレブ保育園に憧れて無理して通わせる親も……保育料未納トラブルの現実保育園経営者でタレントでもある私、ゴールデンタイム出演の宣伝効果は? 次の記事 メリル・ストリープのハマリ役! 『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』DVDをプレゼント >