角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第148回

「電車遊び」にクレームを入れてきたママ……保育園に頼りっぱなしはやめてください!

2017/11/18 16:00
kadokawasan148
京都錦天満宮にあったロボット紙しばいです。よくできていたので保育園に置きたい気分(笑)

 やっと園児たちのお受験が終わり、通常モードに戻りました。各々行き先が決まり、いまは新しい小学校のことで頭いっぱいの様子です。年長さんのペーパーは終了しましたが、空いた時間に読み書き、時計、数字、交通ルールを仕上げていきたいです。“小1の壁”じゃないですが、私も数年前、遠くの学校に通わせる不安がありました。いまじゃ娘は図太くなり、バスは昼寝の時間に充てようとか、電車は読書の時間などと工夫して楽しくやっています。もちろん、何度か電車やバスを乗り過ごすこともありました。1つ先の停留所で気づいたら降りる、その先なら終点まで行って折り返すなど、子どもがその時々で考え、運転手さんや駅員さんに相談し、判断し切り抜けてきました。年長さんの3月までに、普通と違うことが起こっても対応できる力をつけないと、とてもじゃないけど電車通学はできないというか、させてはいけないと思います。

 まあ、小学校受験を頑張ってきた子であれば、常識問題(世の中のルール)はできているはずだし、駅員さんなどの大人に聞く力、見当たらなければ子連れの女性(うちでは道に迷ったり、何か大人に聞かないといけない場合は、優しそうという意味合いからなるべく子連れの女性に聞くか、おばあちゃんではない女性に聞くよう指導しています)に聞くなどして、対応できる力は持っていると思うので、乗り切ってくれると信じています。

 以前、保育園の前で泣いている新1年生をスタッフが見つけました。話を聞くと近所に住んでいる子で、学校までの道のりがわからなくなってしまったそうです。始業時間をとっくに過ぎていたので、本人なりに学校を探したのだと思います。スタッフは学校のある通りまで送りましたが、近所でさえこうした事態は起こり得るのです。

国語好きな子に育つ たのしいお話365: 遊んでみよう、書いてみよう、声に出してみよう 体験型読み聞かせブック