サイゾーウーマンコラムいしだ壱成「亭主関白」へのツッコミ コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 いしだ壱成の離婚原因「亭主関白」に思うこと 2017/10/20 21:00 週刊ヒトコト斬り いしだ壱成オフィシャルホームページより ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! ◎関白失脚 「亭主関白」として有名な男性芸能人は結構多い。西島秀俊や向井理、織田裕二といった、「それでも結婚したいという女がいる」系統から、年配者に多い栗田貫一的モラハラ系、夫に尽くさせるというより、「露出の多い服NG」「ネイル・つけまつげ禁止」「下着はベージュのみ」等々、妻に対する禁止事項が多い、シャ乱Q・まことのような原理主義系までさまざま。まあ、夫婦で納得してるのなら、そこにどんな理不尽があろうと、余人にあれこれ言われる筋合いはない。あれこれ思わせてもらうのは勝手だが。 で、いしだ壱成。自ら「離婚原因は亭主関白のせい」と告白。「毎朝コップ一杯の水と白湯を用意する」「外出先から帰ったら45℃のフロに入れるようにしておく」等々、一つひとつはそんなに困難なことでもない。「サラダには必ず7種類のドレッシングを添えること」ってのも、本格派の亭主関白なら「手作り」を要求するところだが。キューピーのごまドレやリケンのノンオイルなどが、あれこれ並んでいればゴキゲン、というレベルなのが目に浮かぶ。あとは「カバンから、その日の領収書を取り出して精算しておく」とかさ。……小さっ。どれもこれも小さすぎるよ、亭主関白のマインドが。ある意味この小ささが「毎日毎日、何してんだろ、私……」という、妻の覚醒を促す結果につながったのかもしれん。 ツッコミどころ満載の「亭主関白byいしだ壱成」であったが。一番ツッコまれたのは、取材対応した時の「軍服姿」だと思う。舞台終わりだから仕方ないにしても、「入浴後、バスタオルが出てないとキレてしまって……」というダメエピソードを、神妙に、だがキッチリと軍帽かぶって語るいしだ壱成。 ……すべらへんなぁ。 ◎変な名前決定戦? 山田邦子がエントリー後、出場辞退を決めたことで話題の、日本テレビの『女芸人No.1決定戦 THE W』。エントリー代2,000円を出演者が払って出る、優勝賞金以外ギャラなし。それがいいか悪いかってことより、「テレビ業界って今、本当に切羽詰まってるんだなぁ」を強調する結果となった気が。 HPの予選出場者一覧、知られてる芸人の名前、くわばたりえとまちゃまちゃくらいしかなかったしな。そうやって一覧を見ているうち、「売れてない女芸人の芸名」というもののカオスに釘付けになってしまった。「べっこちゃんもじゃ」「危険物てぃらてぃら」「シウメリ子みゆ」「まりえるジャンガリアン♀」「ばーん」。名前の数だけ、闇がある。 こうしたメンツで鋭意予選中の『女芸人No.1決定戦 THE W』。……放送あんのか? ◎住みたい街61位 「変なマンション広告のコピーにツッコむ」というのは、もうやりつくされた感がある。妙ちきりんな謳い文句にも慣れつくしたはずだったのだが。「パークシティ武蔵小山ザ タワー」の「日本一、感じのいいタワマンへ」ってのには、久々に心動かされた。そう来たか。 「タワマンとは、基本感じが悪いモノ」という部分を否定もせず、逆に前提にするという、なし寄りのあり系コピー。「日本一感じのいいタワマン」ではなく「へ」の一文字が加えられている、へりくだり感も絶妙。「タワマンの負の象徴」ともいえる、武蔵小山のタワマンだからこその大博打。「何かさぁ、今さらタワマン買うって、恥ずかしくない?」という、購買層の微細な躊躇をくみ取り、心理的に「買っていいんだ」という催眠術にかける。ま、かからない人にはかからないけど。かかる人にはかかるってことで。 さーて、晴れて日本一感じのいいタワマンなるか。なるならないを、誰が決めんだ。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/21 20:28 関連記事 キングオブコント準優勝のにゃんこスター、臆測を呼ぶ名前の意味昼の生放送に「小林旭」を出演させる、フジテレビの自爆力娘をデビューさせた後藤久美子に見えていないモノ安室奈美恵の引退で心配される「浜崎あゆみ」の今後鈴木砂羽、“土下座強要”疑惑がこじれないために必要だったこと 次の記事 「新しい地図」映画の驚きの内容 >