月100万円の愛人報酬、港区マンションのプレゼント――20代女子「職業:愛人」の実態
男性の心理をこれだけ把握していると、将来はいい人と結婚できそうな気がするが、それがそうでもないようだ。
「少し前までとある企業の御曹司と付き合っていたんです。彼は地方在住の方だったので、東京に出張で来る際は、いつも私のマンションに泊まって、ここから出勤するというくらい、お互いに本気になっていたんです」
――なんでダメだったの?
「彼、既婚者だったんですよ。奥さんも子どももいて……。まだ結婚して日も浅かったので、家庭を壊すことはできないという空気がありました。だから、自分から身を引いたんですよね。私といても、今ある家庭の幸せを壊すことはあっても、それ以上の新しい幸せは作れないじゃないですか」
普通に考えれば優しい心の持ち主なのかもしれないが、その男性と恋愛が盛り上がっている中でも、ナナミさんは、彼と会わない日には別の愛人とデートして体を重ねているのである。ナナミさんが手に入れたいのは、愛情なのだろうか、お金なのだろうか。
「最近、わからないんですよね。パパ的な人とセックスするときは、やはりそこで頑張らなきゃいけないから、すごく尽くすんです。相手が何を求めているかに合わせて、痴女になったり、M女になってみたり。でも、『相手に合わせるだけのセックス』は、彼氏とはできないでしょ。だけど、最近、相手に合わせて演じるセックスばかりしていたから、だんだん自分の素を出し合うようなセックスができなくなってきちゃったんです」
――将来結婚して、子どもを持って……という生活はイメージできますか?
「自分がそういう幸せな生活を手に入れることを望んでいるかどうかも、わからないんですよね」
――愛人で稼げなくなったら、何をしようとか考えているんですか?
「そうですね。最近は、『パパがほしい』という、私よりもう少し若い子を見つけてきて、『愛人が欲しい』という男性をマッチングさせるお仕事でもしようかなと考えているんです」
それは世の中では管理売春というのではないだろうか……と喉元まで出かかった。一人暮らしをしたいというきっかけから愛人業に足を踏み入れたナナミさん。人がなにを「幸せ」と感じるのか他人が口出しすることではないが、彼女の描く将来像に不安を覚えてしまった。
(オフィスキング)