「誰？」状態の連発！　世界の「似てなさすぎる」セレブ蝋人形

■ウィル・スミス
　マダム・タッソー館では、蝋人形制作に3～5カ月を要するという。まずセレブを招き、体の250カ所のサイズを測るところからスタートする。目の色、髪の毛の色、肌の色も細かくチェックしているとされる。しかし、黒人セレブの肌は実物より明るく、顔立ちも白人っぽくされることが多く、これはよく批判の的になる。ロンドン館のウィル・スミスも「肌の色が濃い白人みたいで変」だと不評だ。

■ジャスティン・ビーバー
　蝋人形は寸法測定後、粘土で顔を再現する作業に移る。目と鼻の位置や間隔などは実際に測った数値に基づいているため、実物そのものな粘土原型が完成するはずなのだ。それなのに、時としてひどい仕上がりの人形が生まれてしまう。オーストリア・ウィーン館のジャスティン・ビーバーは特にひどいと、ファンからブーイングされている。

■ジェニファー・ロペス
　粘土で顔や体の形を作った後は、ワックスを170時間も当ててきっちりと型をとる作業を行う。髪の毛は一本一本頭に刺していくため、ヘアーだけで仕上がりに6週間かかるとのこと。そこまで膨大な時間を費やしても失敗するときは失敗し、ニューヨーク館のジェニファー・ロペスも「綺麗だけど、ジェニファーじゃない」「ジェニファーの特徴がまったく掴めてない」と不評だ。

■アンジェリーナ・ジョリー＆ブラッド・ピット
　有名なセレブカップルは、一緒に展示されることが多い。しかし、並べると片方の出来栄えが悪いことが際立ってしまうというデメリットもある。ハリウッド館のブランジェリーナも、ブラッドに比べてアンジェリーナの顔があまりにも似ておらず、「ブラッドが浮気してるみたい」と笑われた。ちなみに本人たちが破局した際には、蝋人形も離して展示するという配慮をしている。

■マリリン・モンロー
　蝋人形のモデルに選ばれるのは、「誰もが会いたいと思うセレブ」であるため、選ばれるのは一種のステータスだと言われている。世代を超えて愛されるスターも多く展示されているが、ハリウッド館のマリリン・モンローのように「なんだか別のおばさんみたい」と言われる蝋人形もある。

■オバマ元大統領
　今年1月に閉館したピッツバーグの「歴代のアメリカ大統領と大統領夫人博物館」にディスプレイされていた蝋人形がオークションに出展され、「誰も似ていない」と話題になった。ハリウッド館に置かれているオバマ前大統領の蝋人形も、「特徴のある笑顔なのに、なぜこうも似てないのか」と不評だ。

■オバマ元大統領
　蝋人形は服を着せ替えられるし持ち運びもできるため、イベントに合わせて移動されることがよくある。オバマ前大統領の蝋人形も、退任前にカジュアルな服装でタイムズスクエアに登場。しかし顔が似ていないため、大統領のオーラを表現することができず一般人のように街に溶け込んでしまっていた。

■レディー・ガガ
　蝋人形は「セレブが世間を騒がせた時の衣装」を着せられていることが多く、顔が多少似てなくても衣装や小道具から「あぁ、あの人か」とわかることも。写真はビヨンセとのコラボ曲「テレフォン」（2010）が大ヒットした頃のレディー・ガガの蝋人形。深夜トーク番組に出演した際、フィリップ・トレーシーがデザインした「レトロな黒電話帽子」を被っており「帽子がなければ若い頃のベッド・ミドラーかと思う」という声も。

■レディー・ガガ
　レディー・ガガの蝋人形は、世界中にあるマダム・タッソーの8つの館で10年に同時公開された。すべて別の衣装を着ているが、どの顔も微妙。香港にある蝋人形の顔はメンテナンスを重ねるうちにどんどん実物から離れていき、今や別人になっている。

■レオナルド・ディカプリオ
　マダム・タッソーでは、「等身大フィギュアとのふれあいを通じて、セレブリティ体験を提供する体験型アトラクション施設」をうたっている。ロープや柵がなく、直接蝋人形に触れたり、写真も撮り放題で、「本物のセレブと対面している」感覚が味わえる、ということらしい。しかしあまりにも似ていないと、せっかくの記念撮影も「誰？」状態になってしまう。これは「目元が別人」と不評のシドニー館のレオナルド・ディカプリオ。

■ジーター
　役者や歌手だけでなく、スポーツ選手の蝋人形も多い。ニューヨーク館には、ニューヨーク・ヤンキース一筋で19年間プレイしてきた名野球選手デレク・ジーターの蝋人形がある。ヤンキースのユニフォームを着てバットを構えているが、「目が乙女すぎる」と不評。見れば見るほど「誰？」と頭がはてなマークでいっぱいになる不思議な仕上がりとなっている。

■セレーナ・ゴメス
　セレブに大きな出来事があると蝋人形も引っ張りだこになるが、そのセレブの蝋人形が実物と似ていないとテンションが下がってしまう。今年の夏、親友にドナーになってもらい腎臓移植手術を受けたと告白したセレーナ・ゴメスのハリウッド館蝋人形も「ラテン系なのはよくわかるけど、セレーナの魅力である童顔じゃない」と不評だ。

■ドウェイン・ジョンソン
　大量生産ではなく、一つひとつ手作りしているマダム・タッソーの蝋人形。しかし、なかにはあまりにもいい加減な仕上がりの蝋人形もある。その代表格が、ニューヨーク館にある人気ハリウッドスターのドウェイン・ジョンソンだ。「右眉を上げるキメ顔をしていなければ、誰だかわからない」と不評なのだ。髪があるのは1990年代にザ・ロックというレスラー名で活躍していた頃がモデルとなっているためだが、「最近のスキンヘッドじゃないから余計に似てない」と酷評されている。

■プリンス
　個性的なアーティストだと本物そっくりに蝋人形を制作するのが難しいのか、ニューヨーク館にあるプリンスの蝋人形は「これはひどい」と叩かれまくっている。目がキラキラしすぎているし、なんとなく草食系っぽくて「まるで別人だ」とファンから非難の声が上がったのだ。これに対して同館は「パープルレインの時期の彼だから」と説明。納得する人はおらず「だとしても似てない」「なおさらひどい」と非難ごうごうだった。

■ヴィクトリア・ベッカム / スパイス・ガールズ
　スパイス・ガールズの蝋人形は、99年にロンドン館でお披露目された。64年に作成されたビートルズ以来、35年ぶりとなるポップバンドの蝋人形としても話題を集めたが、ファンの間ではヴィクトリア・ベッカムがあまり似ていないことが指摘された。同じ型を使っているためか、ニューヨーク館のヴィクトリアも実物に似ていないと不評だ。