サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」“おじさん”坂上忍の甘いところ コラム 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 「男の不倫はOK、女は言語道断」の考えを振りかざす、“おじさん”坂上忍のチョロさ 2017/10/05 21:00 女のためのテレビ深読み週報 “騒ぐオンナ”が嫌いな男たち 坂上がこういうスタイルであるので、“鵜”たちも、不倫に甘い。自身も不倫経験者で、風俗店で16歳少女から性的なサービスを受け、芸能活動を自粛したこともあるタレント・東国原英夫、「浮気は人類誕生以来行われてきたことだから、そろそろ女性は慣れて」と不倫を擁護するお笑い芸人・ブラックマヨネーズの吉田敬、「役者だから」「遊びだから」と公言する梅沢富美男など、『バイキング』のコメンテーターは、“不倫肯定派”ばかりである。“人より稼いでいるんだから、股間の自由を認めろ、その代わり家庭を壊すつもりはない”といわんばかりの彼らにとって、許しがたいのは、“騒ぐオンナ”ではないだろうか。不倫をマスコミに暴露する女や、「不倫された、許さない」と夫を責め立てる妻が、“騒ぐオンナ”である。 “騒ぐオンナ”の典型が、俳優の袴田吉彦と関係を持っていたことを「週刊新潮」(新潮社)に告白したグラビアアイドル・青山真麻だろう。別居していたとはいえ、袴田には妻子がいたので不倫である(その後、離婚)。会うのはいつもアパホテルで、10回の逢瀬のうち、7回はホテル代を青山が払ったものの、支払いで生じたポイントは、袴田が自分のカードにつけたことから、“アパ不倫”と名付けられた。袴田の女性への扱いにはまるで誠意が感じられず、『今夜解禁!ザ・因縁』(TBS系)で袴田が語った通り、「性欲に走ってしまった」関係だったのだろう。 青山は、『バイキング』の取材に対し、「売名ではない」と言いつつも、「チャンスをもらった」「『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出たい」と、袴田との関係を1つのステップと考えていることをほのめかした。 対する袴田の元妻・河中あいは騒がない。「タウンワーク」で見つけた事務バイトをしながら、シングルマザーとして子どもを育てている河中は、『ザ・因縁』にVTR出演し、結婚生活を振り返って「世間も知らないし、何もできない子を母親にしてくれたことに本当に感謝している」と述べた。夫を責めなかった河中を、坂上や東国原は“いいオンナ”と絶賛。坂上は河中を「月曜『バイキング』のコメンテーターに」とまで言い出した。 知人の弁護士いわく、子どものいる女性が離婚して“感謝”と言い出すのは、「この子に出会えたから、お前のことなどどうでもいい」という決別だそうだ。河中も同じ気持ちなのかは知る由もないが、1つ言えるのは、今後も芸能活動を続けると明言している河中にとって、今が大きなチャンスであるということである(河中は早速、坂上のブログをお気に入り登録している)。 “売名”とは、有名人男性とのセックスをネタにすることと思われがちだが、大きな意味で言えば、「誰かを利用して、自分が芸能人として前に進むこと」と言えるだろう。となると、今回売名に成功したのは、青山真麻ではなく、元妻の河中あいなのではないか。 同情を引くという売名は、体を張るよりイメージがよくて安全である。河中を“かわいそう”“健気”と信じる……坂上をはじめとするオジサンは、案外チョロいと言えるのではないだろうか。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。 ブログ「もさ子の女たるもの」 前のページ12 最終更新:2017/10/05 21:00 Amazon スジ論 (新潮新書) 「芸人の妻の鑑」って、まったくうれしくない褒め言葉 関連記事 田村淳、「青学受験」宣言に見るズル賢さ――まるでOLのような芸能人としての歩み豊田真由子議員、謝罪会見で「夫と仲良し」発言の意味――「結婚=人格者の証拠」への違和感橋本マナミをけん制する壇蜜に見た、“負け上手”らしからぬ格付け意識ヒロミの“愛妻家キャラ”はなぜ賢いのか? 坂上、有吉、マツコら毒舌タレントとの違い保田圭、「結婚=勝ち組」を猛アピールも……安倍なつみへのくすぶるライバル心の正体 次の記事 Sexy Zone新曲、モー娘。に初日敗北 >