5年で25倍の梅毒患者! アラフォー風俗嬢が告白「吉原激安ソープは性病の溜まり場」
――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。
ニュースになるほど、東京ではやっている梅毒。患者数が5年で約25倍という、脅威的な数になっているらしい。私が検査に行っている産婦人科でも毎月陽性患者が出るほどのはやりっぷりだそうだから、末恐ろしい。
急なことに、7月で吉原の激安ソープを退店した。そこで私は、約9カ月の間に三度病気をもらった。不幸中の幸いにも、梅毒は一度ももらわずに済んだけれど、カンジダ、淋病、クラミジアと性病の中でも比較的軽いものをうつされた。これはソープだけでなく、デリヘルにいようがピンサロにいようが、性器を擦り付け合ったり、体液を舐めるような行為をしている以上、もらう人はもらう。
以前は、ピンサロが一番不衛生だと思っていたけれど、どのジャンルの風俗でもリスク率は変わらないということがよくわかった。吉原は梅毒がはやっているからと、わざわざ川崎のソープで遊ぶ男性もいるという話を聞いたが、どこで遊ぼうが関係ない。18歳の男の子が、人生二度目のSEXで性病をもらったという話もあった。
重要なのはその店が、検査義務店であるかどうか。各風俗嬢がきちんと検査を怠らずに受けているかどうか。ヘルスなんて、挿入行為をしてはいけないのに、暗黙に違法SEXをする店がまだまだ多いという闇の深さだ。検査義務じゃない店の方が圧倒的に多い。「当店は性病検査しています」とアピールすれば、安心・安全に遊べそうなのに、「性病」という言葉すらタブーみたいな風潮には疑問すら感じる。
客の性病意識
風俗を利用する男性にももちろん検査をお願いしたいところだけれど、言ったところで代わる代わる不特定多数の女性と関係を持つような男性だ。自分が痛い目に遭ったことのない人は、聞く耳を持たない。安心・安全に遊ぼうなんて発想は、二の次三の次だ。
ましてや、なけなしのお金で遊ぶ激安のソープランドなんて性病の溜まり場といっても過言じゃない。1万円で遊ぶ人が、検査代に1万円を回すとは到底思えない。
淋病をもらった時、その少し前に、勃起したちんこの先端が切れてジワジワと出血した人がいたので、可能性が高いと思い、「淋病が陽性だったので検査に行かれてください」とLINEをしたところ、既読スルーされた。この人のやったことは、普通の対応じゃない。でも性病の恐怖から、そうやって逃げてしまう人もいるのだ。お金はかかるけど、尿検査をして陽性だったら飲み薬であっさり治るものを、自覚症状が出るほど悪化するまで放置して遊び続けるという、本物のクソ客も確かに存在する。風俗客は大抵症状が出てから病院に行く人が多い。