英語の試験で不正!?

ゆりやんレトリィバァ、CA採用「替え玉」騒動――先輩芸人「A」の正体とは?

2017/08/17 10:00
yuriyan0816
ゆりやんレトリィバァ公式ホームページより

  航空会社の採用試験で替え玉の不正が報じられた芸人「A」が、茜チーフなる女芸人ではないかとみられている。「週刊文春」(文藝春秋)で報じられたのは、女芸人・ゆりやんレトリィバァが、先輩女芸人「A」に頼まれ、LCC(格安航空会社)ピーチ・アビエーションのCA採用試験を替わりに受けたというもの。

 ピーチでは、英語の筆記テストを自宅のパソコンで受けるネット試験を実施しており、「A」は、その制度を悪用し、英語の得意な後輩芸人であるゆりやんに、テストを代わってもらったという。ゆりやんは、「文春」の取材に対し、ネットカフェで隣に座って英語のアドバイスをしたと告白。ただし「テストとは聞いていなくて、その認識はありませんでした」とした。「A」はこのテストのおかげかピーチに内定をもらっていたが、辞退したという。なぜか「文春」は、協力者のゆりやんを実名で書いているのに、不正の張本人である「A」に関してはイニシャルで報じており、ネット上ではこれが「茜チーフではないか」と指摘されているのだ。

 お笑いに詳しい放送作家に、この茜チーフなる芸人について聞くと、「本名・武内茜、証券会社に勤めた後、2007年にボケ担当の山口ゆきえとお笑いコンビ『カーニバル』を結成。しかし、さっぱり売れず、2年ぐらい前に、上京するかしないかで意見が分かれて解散。以降はピン芸人として活動していた」という。

 この茜チーフ、昨年6月にピーチの採用試験を受験していたことをTwitterで報告しているため、確かに「A」だと疑われる要素はある。このときは「2度目の挑戦をしていたpeachから、ご縁がなかったお知らせが届きました。peachは目的地まで到着出来ますが、私は試験途中で降ろされました」としており、今年の再受験とも状況は一致する。

 ピーチは最近、沖縄を拠点にする方向性から、那覇空港の発着便を強化するため、数十名規模のCA募集を繰り返していた。合格すれば東京、大阪での訓練を経て、那覇空港発着路線を中心に乗務することになっていたのだ。航空業界に勤務する女性によると、「ピーチは通常、まず書類選考で選ばれた応募者に会社説明会やグループ面接に来てもらい、これを1次選考とします。次に行うのがネットの英語テストで、これにパスすると再び面接の2次選考、健康診断がある。大手航空会社に比べるとハードルはかなり低い」という。


「そこで内定したのであれば、テストのみならず面接でも好印象だったことになりますが、実際に英語が話せないとなると仕事にならないので、入社後、かなり恥ずかしい思いをすることになったのでは」(前出・航空業界に勤務する女性)

 正直、大手とLCCとでは、CAの質は段違いだろう。髪形をコンパクトにまとめ、挨拶や目線、口調、姿勢まで訓練されている様子の大手CAに比べると、LCCのCAはそこまで教育された印象は薄い。そこが代金の価格差にも表れているのだろう。世間では不正以上に、LCCの英語テストが、ネットによるものだったこと自体に驚きの声も出ている有様だ。

 仮に茜チーフが「A」だと仮定すると、芸人引退でCA転職を狙っていたということなのだろうか。

「わりと後輩の面倒見も良い子で仲間内では好かれていますが、30代半ばで今後のブレークの可能性はかなり低い状況。かといって、本気で芸人を引退してCAに転職するとは思えないタイプなので、話題性を狙っての記念応募だったかもしれません」(前出・放送作家)

 実際、話題にはなったわけだが、笑うに笑えない不正受験の失態は、無名芸人の無能さを露呈したようでもある。
(片岡亮/NEWSIDER)


最終更新:2017/08/17 10:00
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「そういえば、なべやかんっていたなぁ」という感想のみ