今井絵理子、“ワルの聖地”といわれるサウナで読んでいた本
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎政治オンチ
一昨年の冬、取材で清原和博が通っていたサウナに取材に行ったときのこと。ドライサウナのスペースで、ずっと2人きりになった女性がいた。かなりひどい鼻風邪を引いてるようで、ティッシュを箱で持ち込み、1分おきに鼻をかんで、傍らにかみ終わったテッシュの山を作りながら、食い入るように持ち込んだ本を読んでいた。いったい、いくつマナー違反をしてるでしょうか。
髪もヤンキーっぽいパサパサな金髪で、顔も体もシワっぽかったので、あまりそっちを見ないようにしていたのである。何しろ、ここはヤク中たちがいそいそ通うとうわさされるワルの聖地。何かトラブルになったりしたら、こわいこわい。彼女の読んでいた本の「政治のことがよくわからないまま社会人になってしまった人へ~ひとめでわかる図解入り~池上彰」という表紙がチラっと見えて、初めて「え? なぜそんな本をここで?」と思って、しげしげ顔を見た。そしたらそれ、今井絵理子でやんの。
「参議院と衆議院の違いは?」「私設秘書と公設秘書ってどう違うの?」といったページを食い入るように読みふけり、こちらの視線になど全く気づかない今井絵理子。当時すでに出馬宣言した後であったが。まさに「そこからですか」のビギナーっぷり。そして、その数カ月後、彼女は見事当選したのであった。
出るヤツが悪いのか。出すヤツが悪いのか。いや、入れるヤツが一番悪い。どうすればこういう候補の当選を防げるの? 教えて教えて、池上彰さん。
◎渦(UZU)中の人
「一緒にゴルフや会合はしましたが、その件について聞いておりません」の答弁のいけしゃあしゃあ。それをいっそう際立たせる、楽しそうな「加計がえのない友人たち」とのゴルフや会合の席の写真。傍らには必ず「昭恵夫人のフェイスブックより」の但し書き。
ワイン片手に皆でご満悦のワンショットなんて、グラスの形といい琥珀みたいな酒の色といい、下戸の私が見てもわかる、あれ完全に貴腐ワインだもんなぁ。何十万するんだろ。win win味わう、我が世の春。
巨悪がまるっと世の中にバレるきっかけとなり、今や国の政権が存亡の危機に。「黒革の手帖」よりも恐ろしい、それは安倍昭恵の黒革のフェイスブック。悪意がないのがまた恐い。
◎「紀宮さまは私の妹」
石原真理絵、いや石原真理か、やっぱ真理子か? なんでもいいが、コンビニで弁当を万引きし、任意で取り調べを受けたとの報道が。万引きで「任意取り調べ」とはこれいかに。追加の情報もないし、ブログやってるらしいので見てみると……。
「世界支配者の一人であるロックフェラー氏が3月20日―21日の夜中に死去。奇しくも私が選択を迫った日である。私の新地球へは向かえなかった模様。そして彼等の手下日本住民達」「パクリ真似マイナスエネルギーのブーメランは2015年に入り開始されています(中略)あなたがたのその陰謀、工作手法を私はすぐに見破りますよ、誤魔化すのはやめなさい」……。英語、時々日本語の、長文記述が延々と……。
泰葉や松居一代どころじゃねえ。もうこれ、ダンジョンが違う。本物キターーーーーーーッ!!
これ以上ないほど、ぎゅうぎゅう詰めのBBBA(病気のBBA)枠に、また新たな、しかし安定感のある大物が。ぎゅうぎゅうすぎて、豊田真由子がはみ出しちゃった。
ブログには過去の美しい写真と同列に、画素数の粗い現在の自分の写真も掲載。わーーーっと無秩序に並んでいく写真。今は築40年のアパートに、年老いた母親と同居してるという報道もあったし。これもう完全に、ホラー映画のクライマックスに向けてたたみかけるとこだよなぁ。どうしたんだ今年の夏は。何か磁場でも狂ったか。
そういえば、藤谷美和子ってどうしてるのかな。出るなら今だよ。お友達みーんな待ってるよ。じき内親王に慶事もあるしね。若い人にはわかりませんね。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。