美容・健康
夏場でも手荒れは起こる!!

「患部から黄色い汁が出る」など重症化も……指先が荒れる“現代版手荒れ”の予防法とは?

2017/07/23 17:00
Photo by Marco Verch from flickr

 乾燥しがちな冬に多いイメージの“手荒れ”。ところが現代では、日常的なパソコンやスマートフォンの使用、手洗いの励行、手指消毒の習慣化などが原因で、夏場でも手荒れを起こしている人が少なくないそうです。しかも、そんな“現代版手荒れ”に気づいていない人が多く、知らないうちに重症化してしまうことも。そこで、ユースキン製薬記者勉強会の中で、野村皮膚科医院・院長の野村有子先生が行った講演「現代版手荒れと、その予防と対策」をレポートします。

■気づかぬうちに重症化しやすい「現代版手荒れ」とは?

 顔、首、手先は、1年を通して外気に晒されている部分。中でも手先は、最も酷使しているものの、「日常的なケアは顔周辺ばかりで、手は何もしていない」という人が多いかもしれません。また、ハンドクリームなどで念入りにケアしている人でも、“指先”はおろそかになり、指先に荒れが生じている人も多いそう。野村先生は、「指先から始まる現代版手荒れは、放置すると重症化する可能性がある」と言います。

 皮膚が乾燥すると肌の水分量が低下し、肌表面の角質が浮いて、“カサつき”や“ささくれ”を起こします。そこで適切なケアを行わず放置していると、皮膚の柔軟性が失われて硬くなったり、関節を曲げるなどの力が加わったときに亀裂が入って“あかぎれ”になったりと、重症化。「亀裂が表皮の下にある血管まで広がって、出血することもある」(野村先生)そうです。

「重症化すると痛みやかゆみも伴うため、そこでようやく皮膚科を受診する人が多いのですが、こうなる前にケアをしないと、完治するまで非常に時間がかかってしまいます。そのため、日ごろの予防と早い段階でのケアが、最も重要になります」と、野村先生。先生の元を訪れる患者さんの中には、患部が赤く腫れてジクジクしていたり、水膨れができたり、黄色い汁が出たりするまで重症化している人もいるそうです。

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