サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「ar」夏のSEXY特集が、「中身のない自己啓発書」にしか見えないワケ カルチャー 「ar」夏のSEXY特集が、「中身のない自己啓発書」にしか見えないワケ 2017/07/09 19:00 女性誌レビューar 「ar」2017年7月号(主婦と生活社) 20代向けビューティ&ファッション誌「ar」(主婦と生活社)の7月号は、SEXY特集号ということで、表紙には「あるのなら醸して活かそう女の色気 HOT! HOT! SUMMER!!」と銘打たれています。五・八・七調という微妙な字余り感の標語(?)、「あるのなら 醸して活かそう 女の色気」が気になります。「色気? まぁ、あるかな~。ちょっと醸しとく? 活かしとく?」的な、色気がある前提という余裕が感じられます。どうせならそこは、「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」(豊臣秀吉)に倣うくらいの気持ちで、「ないのなら 出させてみせよう 女の色気」くらい強気にいってくれたら、手に取る層も広がるのではないでしょうか……と提案したくなりました。 <トピックス> ◎空前絶後の!!セクシーーーーー服 ◎お誘い(ハート)ランジェリー ◎篠崎愛のむぎゅっと抱きしめうさぎBODY ■セクシー服はサンシャイン池崎が手本なのか SEXY特集ということですが、昨年の同特集の見出し「夏のエロ髪は質感勝負」「うちで一番エロいの、コレです」「色気を醸す声と話術」などと比べたら、今年はなぜか、おとなしめ。メインである「オンナは赤でオトす」と題した、赤をメインに持ってくるファッション&メイクのページに、赤い下着が6セット掲載されていることを除けば、通常営業の「ar」に見えます。 続いてのファッションページは、見出しが、「空前絶後の!!セクシーーーーー服」。サンシャイン池崎のギャグに手を出しています。実は目次のページで、この見出しのすぐ隣に、両脇を全開にする池崎の「イェーーーーイ!」ポーズをとる人気モデル・森絵梨佳の写真が掲載されていたため、「まさかこの特集では、オシャレポーズしかとらないarモデルたちが、池崎ポーズを……!?」と期待してページをめくりました。しかし、池崎ポーズはどこにもありません。目次ページの森のポーズは、メイン特集「オンナは赤でオトす」の中の、赤リップを紹介するページにありました。どうも偶然の産物だったようです。 気を取り直して、“セクシーーーーー服”。背中見せ、肩見せ、透け、セクシーシルエットなどが紹介されています。この露出度の高さ、いつでもタンクトップ&短パンの池崎感があるかもしれません。キャプションも「透ければ透けるほど、気になる存在(ハート)」「あの手この手でセクシーを獲得」など、夏の暑さでいっちゃったようなハイテンションが続き……。大げさな言葉と勢いで引っ張る池崎と同誌の芸風は、確かに似ていますね。 次のページ 超絶怒涛の下着64セット掲載 12次のページ Amazon ar 2017年 07月号 関連記事 おフェロ顔の次は「うさぎFACE」!? 自己陶酔ポエムが垂れ流される「ar」メイク術四つん這いで、にんじんをくわえる吉岡里帆は「計算じゃない」! 疑問だらけの「ar」モテ指南おフェロ顔で読者を呼び込み、美容情報は迷信と口コミだらけ! 「ar」の残念ビューティ特集オシャレな表紙とハイテンション造語でごまかされてる、「ar」の“今じゃない”ジェンダー観3日間洗わないオイリーヘアを目指せ? 「ar」が得意のヘア企画で無茶難題を提案