サイゾーウーマンカルチャーインタビュー警察でたらい回しにされるのはなぜ? カルチャー 同じ話を何度も繰り返し…… 詩織さん、三鷹ストーカー、小金井刺傷……被害者が警察に「たらい回し」にされるのはなぜ? 2017/06/09 20:38 インタビュー犯罪 1つの管轄内に1つの警察署が設置されている ――そもそも「管轄」って何でしょうか? 「1つの管轄内に1つの警察署が設置されていますが、市町村で分かれているわけではないので、一般の方には少しわかりづらいかもしれないですね。管轄署を調べるには、現場で110番してもらうのが一番簡単です。管轄の警察署に直接つながります。また、東京なら警視庁のホームページにある『警察署一覧』で探すこともできます。なぜ被害現場を管轄する警察署に出頭してもらったかですが、どんな事件でも例外なく、実際の捜査は発生場所の警察署で行い、処理するからです」 ――最寄りの警察署と管轄の警察署に連携はないのでしょうか? 本人が現場を管轄する警察署まで出向かないといけないのですか? 「もちろん連携はありますし、警察署間で事案を引き継がないなんてありえないです。性犯罪などの事案であれば、被害者の負担を軽減するために警察車両で送ることもあります。たとえ送らないまでも『今から被害者がそちらに行きます』と連絡を入れてつなぎます。管轄でない警察署が事件の顛末をつけることはできませんし、特に詩織さんのケースのように込み入った事情がある場合は、ご本人のためにも、管轄署が直接話を聞いて慎重な捜査を進めようと考えたのでは」 ――対応に急を要する事件の場合、間に合わず、被害が拡大する可能性もあるのでは? 「『事件は管轄署が解決する』という原則を知ってもらい、最初から管轄署に出頭してもらえれば、時間短縮につながるかもしれません」 よほど遠方でない限りは、最初から事件現場を管轄する警察署に行ってしまった方が、二度手間も防げそうだ。しかし、被害者の負担を減らすためにも、そして対応の遅れによる新たな犯罪を食い止めるためにも、スピード感のある捜査ができるようにしてほしいものだ。 (C.FUJII) 前のページ12 最終更新:2017/06/16 15:46 Amazon 警察は本当に「動いてくれない」のか (経営者新書) 管轄が市町村で分かれていれば簡単じゃない? 関連記事 性犯罪者は生きるために再犯するーー厳罰化で被害者は減るのか?「性被害は被災と同じくらい大変なこと」被害者支援の立場から見た、性暴力を取り巻く社会の現状相手がセックスに合意していたと思ったから無罪? 強姦罪の立件が難しい理由NEWS・手越祐也、『イッテQ!』降板危機!? 警察が「闇社会とのつながり」捜査中のウワサ女子刑務所で人気のテレビ番組は「警察24時」! 塀の中のスケジュールは分刻み 次の記事 小出恵介がお茶の間に与えた混乱 >