昼ドラ『やすらぎの郷』、石坂浩二“降板”番組をネタに? 「意地が悪くて素敵」
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
■4月17日(月)/11話~4月20日(木)/14話
11話では、90歳を超えた大女優・摂子(八千草薫)が生前関わりのあった映画監督からもらった、とんでもなく高価かもしれない形見分けの絵を巡って大論争に。高価すぎてもらえないという摂子を、「やすらぎの郷」の入居者である冴子(浅丘ルリ子)とマヤ(加賀まりこ)は必死に説得しようとする。
12話では、絵をどうするのか結論が出ないうちに、遺族の大村柳次(久保隆徳)が摂子の部屋にやってきてしまう。摂子が絵を返却すると言い出さないよう、冴子とマヤは栄を巻き込みさまざまな妨害を試みるのだが、摂子は大村に向かって「お返しします」ときっぱり告げる。しかし、大村も「もう差し上げたもの」と言って、お互い引かず、結局、栄が預かり、鑑定に出すことになった。
10話では、栄を演じる石坂が過去に降板させられたといわれている番組名を出し話題になったが、今話でもマヤが「水戸黄門って本当にいた人なんですか?」と発言するなど、石坂が短い期間で降板になったとうわさされている水戸黄門の話が登場。これには視聴者も「黄門様、黄門を語る(笑)」「倉本聰、意地が悪くて素敵。それを了解して演技する石坂浩二も懐が深い」「こういうの入れてくんの流石だわ」と思わずニヤリとしてしまったようだ。
13話では、バー・カサブランカで話しながら酒を飲む栄、真野六郎(ミッキー・カーチス)、岩倉正臣(山本圭)の3人の姿が。そこにピアノの伴奏とともに歌声が聞こえてくる。歌っているのは元シャンソン歌手・及川しのぶ(有馬稲子)で、ピアノはその“添い寝フレンド”貝田英信(藤木孝)。喉を悪くしたため歌えなくなり、現在は認知症の症状が出始めているというしのぶなのだが、真野がふいに、しのぶが「濃野佐志美」という老人ホームのことばかり書く謎の新人作家の正体ではないかと言い始める。
14話では、栄が名倉みどり(草刈民代)から「やすらぎの郷」の事務所に呼ばれ、芸術委員会経由で仕事の依頼があるという話になる。そこで偶然にも『マル秘扱 濃野関係』と書かれた封筒を目撃した栄は、松岡伸子(常盤貴子)に濃野佐志美の話題を振ってみるが、伸子は知らないと答える。その日の夕方、栄は改めて理事長室に呼び出され、理事長から濃野が「やすらぎの郷」の住人であること、みどりの父で、「やすらぎの郷」の創始者でもある加納英吉が、99歳でまだ生きていることを告げられる。
濃野佐志美は、いったい誰なのか、ミステリーの様相も呈してきて、「やすらぎの郷なのに、全然安らげない」と評判の昼ドラ。大きな話題を振りまく同作がどのような展開を見せるのか楽しみだ。