サイ女の朝ドラ通信

朝ドラ『ひよっこ』母娘・友人・兄弟の人間関係に視聴者号泣も……なぜか視聴率低迷のワケ

2017/04/18 14:55
0418_asadora_1
『ひよっこ』(NHK)公式サイトより

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『ひよっこ』(NHK総合/月~土、午前8時) 茨城県北西部の村に生まれたヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が主人公。みね子が集団就職での上京を経て、様々な経験を積みながら自分の殻を破っていく姿を描いた成長物語だ。

■4月15日(土)/12話~4月18日(火)/14話

朝ドラ『ひよっこ』母娘の関係性を描く脚本に絶賛の嵐も……なぜか視聴率低迷のワケ

 12話では、失踪した父・実(沢村一樹)を探しに行った母・美代子(木村佳乃)が、以前実がポークカツサンドをもらってきた洋食屋「すずふり亭」を訪れる。そこで女主人の鈴子(宮本信子)や料理長で鈴子の息子・省吾(佐々木蔵之介)に、「旦那さんは絶対に失踪ではない」「何か理由がある」と励まされる。さらに2人は始発を駅で待っている美代子の元に再び現れ、「お夜食を食べよう」と話しかけるのだった。


 13話では、奥茨城村に帰った美代子が、みね子に実の失踪を伝える。2人で支え合い頑張ろうと決意する母娘だが、みね子は幼馴染の時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)に、また美代子は時子の母・君子(羽田美智子)にそれぞれ弱音を吐き、涙を流すのだった。ネット上では、そんな母と娘、友人同士の関係に「母娘だからこそ、前向きなふりをしなきゃいけない時もあるんだよな」「母娘、友人、それぞれの絆にじーんときた」「時子も時子のお母さんも、友達の変化にすぐ気付く。そういうつながりって大切だよね」との声が続出した。

 14話では、奥茨城村で聖火リレーを開催するために、青年団の会合に乗り込んだみね子たちの姿が描かれた。最初は三男の兄・太郎(尾上寛之)たち青年団幹部にばかにされるが、三男は奥茨城村への熱い思いを涙ながらに訴える。太郎は「お前たちは現実を見てない」と厳しい言葉を投げかけながらも、聖火リレーに向けて本格的に動き始めるのだった。

 村に居続けなければならない太郎と、村を出なければならない三男。それぞれの思いに、視聴者からは「三男の村を出て行きたくない気持ちだけじゃなく、長男として村にいなきゃいけない兄ちゃんの気持ちもきちんと描いているのが素晴らしい」「兄弟2人のやりとりに朝から泣いてしまった」などの声が上がり、思わず涙してしまった人もいたようだ。

 視聴者から大好評の朝ドラ『ひよっこ』だが、第2週の週間平均視聴率は19.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、20%の大台には届かなかった。その理由として、ネット上では「朝ドラでは定番の“実在の人物”をモデルにした作品ではないので、朝ドラの視聴習慣がない層には“見てみよう”という取っかかりにかける」といった指摘も。果たして、今後新たな視聴者を獲得することができるのだろうか。

最終更新:2017/04/18 14:55