ワイドショーとは一線を画す、「週刊女性」の森友学園問題に対する報道姿勢
いよいよ、女性週刊誌も森友問題に本格参戦と期待が高まるが、しかし残念なのは、本題の格安国有地問題にはあまり踏み込んでいないこと。今回の問題の核心は、国有地が8億円も値引きされタダ同然で払い下げられていたことだし、安倍首相や許認可の責任者である松井一郎大阪府知事をはじめとする政治家、そして国有地を直轄する最高責任者である当時の財務省・迫田秀典理財局長(現国税庁長官)といった官僚たちの関与が指摘されていることだろう。しかし記事では、この部分の言及がほとんどないのが残念。
まあ、タイトルからして昭恵夫人をクローズアップしたもので、やはり同日発売の「女性自身」も「昭恵夫人 姑洋子さんが面『ケジメとり!』」と夫人をメインに持ってきている。女性週刊誌としての切り口としては“あり”かもしれないが、今後は、ワイドショー的なものとはさらに違った特集を期待したい。原発など社会的な事象に切り込む良記事が多い「週女」だからこそ、だ。
先週、木村拓哉主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)の全話平均視聴率が14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だと大はしゃぎしていた「女性自身」だが、今週も引き続き、このネタを引っ張っている。今度は“有終の美”を飾ったらしい『A LIFE』の打ち上げの模様を、感動的に描きだした。
いわく、キムタクが会場に一番乗りした。会場で映し出されたドラマ最終回を見て、みんな泣いた。二次会の終わりに、店の出口に幔幕を掲げキムタクを気遣った――などなど。
あくまで記者が目撃した“主観”だからご勝手に、というところだが、キムタク礼賛の記事のはずの中に、ある意味深な“情報”が織り込まれていた。
「じつは、5月からの木村さんのスケジュールがぽっかり空いているんです。こんなことは珍しいんじゃないでしょうか」
“独立派”メンバーでなく、キムタクのスケジュールが空? 草なぎ剛や稲垣吾郎が干され始めているという話題は多いが、キムタクが!?
「自身」は、『A LIFE』の“成功”でオファーが相次いでいるが、しかしリフレッシュ期間だと、スケジュールの空白を好意的に解釈しているが、気になる情報だ。ジャニーズ事務所と元SMAPメンバーたちの契約更新が9月に控える中、まだまだ波乱が起こりそうな元SMAPである。
「女性自身」がNHK・有働由美子アナの48歳の誕生日翌日に直撃取材を敢行した。もちろん結婚について聞くためだ。だが飛び出したのは“結婚願望がなくなった”というまさかの衝撃発言。さらに直撃に答える有働アナは、実に格好よかった! 詳細はぜひ雑誌で(笑)。