ジャニーズコンサートに慣れ親しんだ体で、ハロプロコンサートに初参戦して感じたこと
ジャニーズのコンサートを見慣れた目に、ハロプロコンサートはどう映るのか。それを確認するため、3月18日、パシフィコ横浜 国立大ホールで開催された『モーニング娘。’17コンサートツアー春~THE INSPIRATION!~』、ツアー初日の夜公演に参戦してみた。
会場の女性ファンは、結構多く3~4割ぐらいの印象。ジャニコンでの男性率はまず1割に満たないことを思うと、かなり多めだ。女性ファンの方が全体的に年齢層は低めか。胸に「10」とか「12」とか数字の書かれた色違いのカラーTシャツを着ているファンも多い。数字が「10期」や「12期」といった加入した時期を表し、Tシャツの色がメンバーカラーを表している模様。オレンジの10なら10期の工藤遥ファンだ。これはわかりやすい。
今回は2階席で参戦。開演直前を告げるアナウンスとともに、会場のあちこちで、ファンがメンバーの名前を大声で叫んだり、ストレッチを始めたりする……ストレッチって!?
OVERTUREとともに、ますます大きくなる歓声、そして客席を埋め尽くすペンライトの光。そう、ハロコンも、ペンライト文化である。ただし、ジャニーズのようなツアーごとに形状や色が異なるものではない。基本的には、現在のアイドルや声優のコンサートで定番の、色の変えられるブレード型のペンライトを持つ(ジャニーズも『サマーステーション』など一部公演で似たものを導入しているが)。基本的に贔屓のメンバーカラーを点灯する感じだが、現在のモーニング娘。’17は、計13人。ジャニーズ最多人数グループのHey!Say!JUMPよりさらに4人も多い。13色で揺れるペンライトが醸し出すカラフルな光景は、ちょっと幻想的でもある。
一方で、ハロコンには、うちわ文化がない。メンバーの顔写真の印刷された公式うちわや、「バーンして」「じゃんけんして」などなど、ファンサを求めるうちわを掲げる、ジャニーズでおなじみの光景はそこにはない。
そんなことを思いながら眺めていたら、1曲目、最新シングル「BRAND NEW MORNING」のイントロが。それとともに、段差のあるステージ上段に、スクッと立つ2人のメンバーのシルエット。逆光にうかぶシルエットがやたらカッコよく見える。新加入したばかりの13期メンバー、加賀楓と横山玲奈だ。続いて残り11人のメンバーも登場。