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フジ『VS嵐』が視聴率“復活”! 低迷マンネリ脱却の裏で起きた「ナゾの降板劇」とは

2017/03/01 08:00
arashi-1617
『なまあらし』時代に多大なご心配をおかけしたフジに恩返し

 『VS嵐』(フジテレビ系)の視聴率が復活してきているという。昨年は7~8%を記録することも珍しくなかった同番組が上向きになっているのだ。

 今年1月からの同番組視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)は、13.6%(1月3日新春特番)、10.7%(1月12日)、11.0%(1月19日)、10.2% (1月26日)、11.1%(2月2日)、9.8%(2月9日)、9.5%(2月16日)、9.8%(2月23日)と推移している。たしかに、9~11%台で安定しているものの、この程度では「復活」とまでは言い切れない。しかし、局に出入りしている関係者いわく「上出来」の数字だそうだ。

「どのゲストでも安定して数字が取れているということは、番組の固定ファンがいる証拠。さらに言えば、あの番組の裏でよく戦ってますよ。しかも数字が取れないフジテレビですから、大健闘じゃないですか」(同)

 あの番組とは『プレバト!!』(TBS系)のこと。1月12日には14.2%と、レギュラー1時間放送で最高視聴率を獲得した人気バラエティだ。この時間帯は他局も『あのニュースで得する人 損する人』(日本テレビ系)、『日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』(テレビ朝日系)と超人気番組がひしめき合う激戦区である。その中で9%強、時に2ケタに乗るということは、立派に戦っているとみてよいのだという。では、なぜ現在、好調なのだろうか。

「まず5人だけのオープニングトークが少し長くなりました。これまでは、そそくさとトークを切り上げてゲームを始めていましたが、トークに尺を使うことで、あらためて『嵐の番組』を印象づけようとする狙いなのでしょう。さらにはゲームのブラッシュアップも図っている。昨年、映画『暗殺教室』チームの持ち込み企画として特別に行った、動く風船を吹き矢で割る『バルーンシューティング』が好評を博すと、早速、正式種目に取り入れています」(芸能記者)


 ゲストチームにちなんだ特別企画も積極的に行っていて、例えば、浦和レッズチームが来たときは「PK対決」、映画『一週間フレンズ。』チームとは「リアル間違い探し」対決、箱根駅伝3連覇の青山学院大学駅伝チームと競い合ったのは、各メンバーがドミノを並べる「ドミノ駅伝」という種目だった。

「それに対して視聴者も面白さを感じているようで、『対戦ゲストにちなんだゲームを工夫していて楽しい』『特別企画、毎回ゲストに合わせて変わるから楽しくていいね』と好評です」(同)

 だがそんな番組に、暗い影を落とす、ある「降板劇」が起きていた。1年以上にわたって「天の声」を務めていたキャイ~ン・天野ひろゆきが、昨年11月3日をもって卒業していたのだ。

「初代も務めた3代目『天の声』のフジ・伊藤利尋アナが卒業するときは、きちんと番組内で嵐に挨拶していたのに、今回は何もなく降板。一言挨拶してもよかった気がするのですが……」(同)

 この何も触れられない「卒業」に関しては、番組ファンからも、「久々に見たんだけど、天の声はキャイ〜ンの天野さんじゃないんだね」「天の声って、いつから天野くんじゃなくなったのかな」「ずっと思ってたけど、天の声さんって、 いつの間にか、天野っちじゃなくなったよね」などと、違和感を訴える声がネット上に相次いでいる。


 現在は局アナが週代わりで担当している天の声について、関係者はこう片付ける。

「これまで伊藤アナ、そして後任の中村光宏アナと足掛け7年、アナウンサーが天の声を務めてきた。その後を務めた天野の声に対しては、少なからず不満の声は上がっていて、視聴者のストレスを1つずつ潰していくためには、降板もやむなしといったところ。それで視聴率が上がったと思えば、降ろされた彼も本望では」(前出・フジ関係者)

 今年10月で、全国放送になってから8年目を迎える『VS嵐』。内容のマンネリ化や低迷を指摘されながらも、こまめな調整を図っているのが、安定した人気と視聴率上昇の秘訣なのかもしれない。
(後藤港)

最終更新:2017/03/01 08:00
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たまには普通の記事もあるという例ね