サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「GINGER」2月号 「コリドー街で婚活」も不発? 恋愛に浮かれられない「GINGER」のサガ 2017/01/21 19:00 GINGER女性誌レビュー ■待ちに待った恋愛企画なのに……ときめき要素ゼロ!? 恋愛要素がほぼゼロの「GINGER」に、待ちに待った恋愛企画が登場です! 首都圏に住む働くアラサー女子を読者層に想定しているのか、「気になる婚活スポット」として「銀座コリドー街」を紹介し、「話題の銀座コリドー街って本当に出会いがあるの!?」と題して、女性2名が潜入取材を敢行しています。 早速ページを開いてみると、最初は、男性に声をかけられて一緒にお酒を飲んだり、大企業勤めの男性の名刺をゲットしたり、LINE交換したりと楽しげなレポートだったものの、途中からどんどん雲行きが怪しくなっていきます。2軒目に向かう道中で酔っ払いに絡まれたり、チャラい男から自宅飲みに誘われたり、終電を逃してタクシー難民になったり……と、あまりに夢のない展開が続き、ときめき要素は皆無……! そもそもコリドー街って、婚活スポットというよりはナンパスポットですよね? 編集部も「(男性は)彼女というより、飲み友達を探しに来ている」「友達を探すくらいの軽い気持ちで行ってみて!」と前置きしつつ、「ステキな人と出会えたら朝までコースも正解!」などと、身も蓋もなくワンナイトラブをオススメする始末でした。 確かに東京の真ん中で働くアラサー女子には、そんな夜の思い出が1つや2つあるだろうし、もはや結婚に夢もあこがれも抱いていないかもしれません。しかし女性誌の恋愛企画としては、やはり夢というか、純愛度数が低すぎますし、まったく心が踊りません! 読者がこのページを読んでも、「楽しそー!コリドー街行きたーい!」とはならないのでは? しかし、最後に書かれたアドバイスは大変現実的で参考になりますので、もしコリドー街に繰り出す機会があれば参考にしてみてください。「タクシー乗り場は長蛇の列。電車が賢明」「駅まで少し距離があるので、時間に余裕を」……ですって! ■スーパーリアルなローテンション 最後に、タイトルだけでおなかいっぱいになりそうな「香里奈主演!年末年始スーパーリアルな着回しSpecial」を見ていきましょう。タートルネックニット、ボーダーカットソー、ロングカーディガンなど、読者サポーター8000人が選んだ、わりと地味めなリアルクローズアイテムを使った30コーデを紹介しているのですが、なんというか、香里奈が着てもやっぱり地味なんです! 「デート」や「イベント」のシチュエーションで紹介されているコーデも、確かにほかのページより“ちょっとだけ”いいもの、“ちょっとだけ”垢抜けてはいるものの、全体的に地味めな色合いで見てるこちら側としても、テンションが上がりません。女性誌なんだから、もう少し華やかで気持ちの上がる誌面にしてもいいんじゃないかしらと思うのですが、そこは「スーパーリアル」にこだわった結果なのかもしれません。 写真に添えられているキャッチは、読者アンケートからの抜粋だそうですが、これまた「大晦日は友達集まってカウントダウンに参加する予定です」「早めに帰省して高校の同級生たちと集まる予定。一年に一度の楽しみです」「仕事を忘れてオフモード。ずっと忙しかったので家でのんびり過ごします!」などなど、本当に普通の、リアルな読者の声。あこがれは一切抱かず、わかるわかる~と共感を覚えてしまいました。 そんな毎回“これでもか!”というほどに、現実的な企画を浴びせてくる「GINGER」ですが、今月号では、それとは対極にある非現実的な“占い”を3本立ての大ボリュームで掲載していました。ラストで突然スピリチュアルをかましてくるあたり、「GINGER」女子は現実世界に疲弊しているのでは。彼女たちの心中が少々心配になってしまいました。 (橘まり子) 前のページ12 最終更新:2017/01/21 19:00 Amazon GINGER[ジンジャー] 2017年2月号[雑誌] 徹子のインスタ見てみなよ! キラキラしててテンション上がるよ? 関連記事 「LINEのやり取りですら面倒」アラサーの恋愛描写がシビアすぎる「GINGER」ジュエリー特集12月号なのに「クリスマス」のワードほぼナシ! 超現実主義「GINGER」女子像とは?モデルに告白という真面目な「GINGER」が、電車にいるオジサンとの妄想を推奨してるぞ!辻仁成がおばさん化していく謎が「GINGER」で明かされる!? 次の記事 『デス妻』好きは必見! 『プリティ・リトル・ライアーズ』シーズン1DVDをプレゼント >