サイゾーウーマンカルチャーインタビュー指原莉乃は、なぜトップなのか? カルチャー 緊急インタビュー! HKT48・指原莉乃は、なぜトップなのか? 大阪ミナミ伝説のホストが独自の「恋愛理論」で分析 2016/12/30 19:00 AKB48インタビュー指原莉乃 AKB48グループで、トップをひた走るHKT48・指原莉乃。今年6月に開催された「第8回AKB48選抜総選挙」では、前人未到の24万票を獲得して、その地位を不動のものとした。しかしその一方で、「なんで指原って、あんなに人気があるの?」「そんなに可愛くないのに!」「大金をつぎ込んでまで指原を1位にしたい理由がわからない」「秋元康のお気に入りだから、裏で得票数をイジってるんじゃ」など、その人気を疑問視する声がネット上を飛び交っているのも事実。 今回は、かつて大阪ミナミのホスト業界で頂点を極め、その姿を追った『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)が大好評を博したことでも知られる、ブランディングコミュニケーションデザイナー・井上敬一氏に取材を行った。現在は、ホスト時代に培った独自の恋愛理論を基に、恋に悩める子羊たちを救済しているという井上氏が分析する「指原がトップを獲り続ける理由」とは? 2013年「AKB48 32ndシングル選抜総選挙」で初の1位を獲得(撮影:岡崎隆生) ■脱税事件があったから共感できる、指原の覚悟 ――指原莉乃の第一印象ってどんな感じでしたか? 井上敬一氏(以下、井上) ルックスだけでいうと、フツーの人ですよね(笑)。良くも悪くも印象に残らないというか、合コンだと一番損するタイプ。みんなが群がるような人には見えなかったです。しかも、デビュー当時の指原さんは、何かに怯えているような目をしていて、闇を抱えていそうなイメージがあったんですよ。だから人を信用してないようにも見えたし、「アイドルだからこうしなきゃ」みたいなものに捕らわれて、取り繕っているようにすら感じました。本当の自分で勝負してないんだろうなぁって。 ――昨今のガツガツしている指原のイメージと、ずいぶん違いますね。 井上 2012年にファンの男性とのスキャンダルがあったでしょ。やっぱり、あれが転機になったと思います。あの報道で全てが世間に晒されて、関係ないことまで丸裸にされて、「もうええわ」って開き直ったんじゃないかなって。あの頃を境に、「どうせ叩かれるなら、こっちから晒してやる」みたいな言動が増えたんですよ。そうすることで、肝が据わったというか。目からも不安の色が消えましたしね。僕も、数年前に顧問税理士による脱税事件で同じような経験をしているので、その心理には共感できます(笑)。 世間を騒がせたときって、どっちに転ぶかなんですよね。今話題になっている成宮寛貴さんみたいに鳴りを潜めるのか、指原さんのようにさらけ出すのか。彼女の場合は、取り繕うのを止めたことで、一歩前に出られたんだと思います。 ■人気の理由は「ナンバーワンホストの条件」と同じ ――全てをさらけ出して知名度が上がったにしても、「なぜトップなのかわからない」「そんなに可愛くない」という声もあるんですよ。 井上 そういう声に、めっちゃ共感します! だって、ほかにいくらでも可愛い子がいるもん(笑)。ただね、僕もホストだった頃、この中途半端な顔で5年連続ナンバーワンだったんですよ。だから、いかにもモテそうなタイプじゃない指原さんがナンバーワンになるっていう意味も、すごく理解できます。 ――何か秘訣があるんですか? 井上 売れる人って、「ストーリーを持っている」「隙がある」「可哀想である」っていう3つのポイントがあるんですよ。それによって人から共感されやすく、親近感を抱かれやすくなる。指原さんにとって、「スキャンダルで博多に飛ばされた」というのは、ストーリーであり、可哀想な要素でもある。それに彼女は、アイドルだったら言わなくていいような自虐ネタを連発するキャラで、隙もあるんです。そういう人だから、ファンが“上から目線”になれて、感情移入するんですよね。人の気持ちが入るのと、容姿端麗であることは関係ない。現に、指原さんはスキャンダルの翌年トップになってるでしょ。僕もこの教えでナンバーワンホストをたくさん育ててきたので、間違いありません。みんな可哀想な人が好きなんです(笑)。 今日本で一番売れてる漫画って『ワンピース』(集英社)なんですが、主人公のルフィという船長は、可哀想な過去というストーリーを持っていて、隙だらけで、アホ(笑)。だけど、そこにみんな感情移入して、漫画が売れているんですよね。 ――指原は、アイドルなのにアイドルらしくない扱いを受けていますね。 井上 “上から目線で見られる”って、人気を得る上で、すごく大事な要素なんです。人は自分より下の存在がいないと安心できないので、無意識にそういう人を必要としますから。特に今の時代はバーチャルじゃない“人とのつながり”が求められているので、「手の届かないアイドル」より「自分より格下のアイドル」の方が好まれるんですよね。指原さんがトップになったとき、今の時代が求めるリーダー像そのままだなって感じましたもん。 次のページ 指原はファンではなく“信者”を生む!? 12次のページ Amazon 逆転力 ~ピンチを待て~ (講談社 MOOK) 関連記事 「HKT48・指原莉乃は本当にブスなのか?」美容整形Dr.高須幹弥に禁断の質問を問う!HKT48・指原莉乃は、本当に「友達がいない」のか? 自虐発言ににじみ出る“生臭い野心”与沢翼が壮絶な実体験を元に、「女子カースト」を斬る!“100年に1人の逸材”新日本プロレス・棚橋弘至が、マウンティング女子をぶった斬る!!「ネットより井戸端会議!」“アウトローのカリスマ”が自意識女を一刀両断!