サイゾーウーマンコラムユーキャン流行語大賞に来場した「週刊文春」に思うこと コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 ユーキャン流行語大賞に来場した「週刊文春」に思うこと 2016/12/02 23:30 週刊ヒトコト斬り ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! 「週刊文春」12月8日号(文藝春秋) ◎残念大賞 ユーキャン新語・流行語大賞発表。毎回毎回「受賞する言葉が本当ははやってない」ってのが逆に「真の流行語はどれか」を考える原動力になるというマッチポンプ。ま、一応「週刊文春が来場する」ということで「ゲス不倫」等々も日の目を見てたけど。この「来場する」ということも含めて、「週刊文春」(文藝春秋)というものが擬人化されるほど、今年は「文春」の年だったということなんだろうなぁ。 それにしても、あのマスクはイマイチだった。変なコラボなんてしないで、黒地に大きく「文」と(できれば金字で)書いてあるシンプルなヤツにした方が、そして声は出さない方が、「週刊文春」の底知れないイメージが伝わりやすく、キャラとしてスパークしたような気がするのだが。ま、スパークする必要ないんだろうけど。ヘタしたら来年のハロウィンでイケたかもと思うと、他人事とはいえ、何か惜しい。 ◎当代一のゲス男 そんな今年のmy流行語大賞だが、まくってまくって入ってきた「ギフハブ」に決定だぁ! あの「ASKA生電話@ミヤネ屋」はすごかった。本物はレベルが違うといったらアレだが。「ギフハブって組織がありまして」「仮想現実でボクのいるところを映したりして」「携帯にアプリが埋め込まれている」と滔々と。アプリって埋め込むモンじゃないだろが。本物のASKAの言動もさることながら、それを聞いている宮根の表情が。 状況はかなりおいしいが、今は死んでもおいしい顔をしてはならない。でも受話器から漏れ続けるASKAのカン高い声は「今、日本は想像のつかないテクノロジーの発達で」「かなりの人がこういうことやられてるんだけど、これに気づいたのはおそらくボクがはじめて」「この前もAppleに相談したんですけど『我々が経験したことのないことです』って言われちゃって」「今度本を出すんですけど、その第二巻に全部書いてあります」。……よく吹き出さずに聞いていられるな。ほとんど「笑ってはいけないASKA」状態。「警察に言ったら、ボクは被害者なのに尿検査って言われて」「で、その尿を持って行かれて、今に至ると」。宮根、アウト~。 いや、実際はもちろん、一回も笑わぬまま完遂したのだが。すごいな宮根。ASKAをバカにしてるのがバレないよう、しかし自爆するよう、紙一重のところで話題を振る職人技。これが安藤優子なら、もっとガッついてエグ味が目立っただろうし、羽鳥慎一じゃあ、泳がせ不足だっただろう。人が悪くて、技術よし。この資性ある限り、これからも『情報ライブ ミヤネ屋』(フジテレビ系)の栄華は続くだろう。千代に八千代に。 ◎勘違いで突っ走り 「好きでもない人にはたくさん言い寄られるけど、本当に好きな人には振り向いてもらえない」という、甘酸っぱい思春期のようなジレンマを抱え続ける『NHK紅白歌合戦』。「好きです」くらいの意思表示ならともかく、あんまりグイグイ来られるのはちょっと。というワケで思い切って、不要な人員に「もう来ないで」という意思表示をしてみたら、結構さっくり整理成功。1人ストーカーみたいになっちゃったのいるけど。 やんわり言ってもハッキリ言ってもわからない。人前で決定的にダメと宣言されると今度は悪口雑言。芸能史上初、番組に対する接近禁止令が出るかもな。いい大御所が見苦しい。ワダってる。 今井舞(いまい・まい)週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/21 20:36 関連記事 問題を抱える豊洲のタワーマンション、住人と非住民の大きな隔たり高梨沙羅のCM「きゅうりのキューちゃん」に拭えぬ疑問ドナルド・トランプ大統領誕生を目撃したいま、ローテンションな彼に言いたいこと押切もえの微妙な結婚報道でわかった、井上公造の「使い方」影響を受けやすい女、高樹沙耶の人生における最大の疑問点とは 次の記事 木村「嫌いな夫婦」1位にショック!? >