カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「AneCan」12月号

「AneCan」10年の歴史がついに終焉! 最終号に響いた古舘伊知郎の「成功パターンをやめろ」

2016/12/04 16:00

■“ちゅん顔”……あったなあ(遠い目)  
 「AneCan」レビューの最後は、愛する押切さんの話題にしましょう! まずは連載「押切美道」をチェック。最終回のタイトルは、「もえの前に道はない。もえの後に道はできる。」。まさかの高村光太郎の「道程」トリビュートを投げてきました。押切さんは結婚されたことですし、絵や小説という芸術方面にも進出していますし、自分と高村光太郎が重なったとのかもしれません。

 「高村芸道」、いやいや最終回の「押切美道」の中身は、「特に印象深かった企画や撮影」の振り返りと、エッセイの二本立て。2015年2月号の撮影を振り返りながら、押切さんは「脱・欲張り過ぎな自分!肩の力を抜いて、ゆるめる」とコメントしています。そして今号でも、263万6,000円のヴァレンティノのドレスを着ながら語ります。「今まで全速力で生きてきたぶん、最近は、少しスピードを緩めることも大切だと感じています」。デジャブか! 肩の力を抜けない女、それこそ我らが押切さんですね。永遠に「欲張らない、頑張らない、力を抜く」とお題目を唱え続けてほしいです。

 「愛と激動の10年間 ザ・プレイバックAneCan」では、全てのカバーが網羅されており、創刊号の押切さんが、マッキーで目の縁を塗りつぶしたかのような真っ黒なアイメイクをしていることにギョっとしました。10年で、押切さんの顔面の“圧”はだいぶ緩和されたように思いますよ。メイクのせいか、今の方が優しい雰囲気が漂い素敵です。そして、押切さんお得意の“ちゅん顔”。すっかり忘れていましたが、アヒル口がはやった当時、「AneCan」が創作したオリジナル表情です。目を見開き、口をスズメのように「ちゅん」とする表情……説明しながら悪寒がしてきました! 古館さんが言うところである、「言葉遊びや流行を作る」ってパターンですが、実際には、まったく流行にならず、押切さんが火傷を負っただけでしたね……。

 では、最後は、連載「Check!AniMen」の最終回ゲスト、嵐・松本潤さんのおなじみの言葉で、押切さんにお別れの言葉を……「もえちゃん、幸せになる準備はできてるか~?」。……はい、余計なお世話ですね! だって、きっと今は最高に幸せなはず!
(白熊春)

最終更新:2016/12/04 16:00
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