『デスノート』最新作、「頭脳戦ナシ」の酷評を後押しする主演・東出昌大の不人気ぶり
10月29日、大人気シリーズの最新映画『デスノート Light up the NEW world』が全国364スクリーンで公開スタートとなった。興行通信社の発表によれば、オープニング2日間で動員34万2,000人、興行収入4億5900万円を記録し、初週の映画ランキングは、堂々1位を獲得。「興収30億円を見込める好スタート」との声もあるが、実際に映画を見たネットユーザーからは酷評の嵐となっている。
原作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2003年~06年まで連載されていた『DEATH NOTE』。名前を書かれた人間が死ぬ「デスノート」をめぐる、主人公・夜神月と、探偵・Lという天才同士の“頭脳戦”が描かれており、06年6月には、月役に藤原竜也、L役に松山ケンイチを起用した映画第1弾『デスノート』が公開。その後も、同年11月には続編の『デスノート the Last name』、08年にもスピンオフ作品『L change the WorLd』が封切られ、話題となった。
「15年には、窪田正孝&山崎賢人によるドラマ『デスノート』(日本テレビ系)も放送されたほか、アニメや舞台化など幅広く展開してきた同シリーズ。そして今回、映画の新編公開とあって期待が寄せられていたわけですが、ネット上では『期待はずれ』の声が噴出しています」(映画関係者)
今作は、藤原&松山映画の時間軸から約10年後の世界が描かれ、初めて“6冊のデスノート”を同時に導入。これをめぐり、デスノート対策本部特別チーム捜査官・三島創(東出昌大)、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)、サイバーテロリスト・紫苑優輝(菅田将暉)らが争奪戦を繰り広げる内容となっているのだが……。
「レビューを見ると、『内容が浅すぎて残念』『もはやただのアクション映画だった』『あまりに退屈で居眠りしてしまったレベル』など、批判であふれ返っています。中には『映画としては悪くない』としながらも『原作ファンには受け入れ難い』といった指摘もあり、やはり一番の見所であるはずの頭脳戦がないことへの不満が多いようです」(同)
そんな酷評をさらに後押ししているのが、主演・東出の演技力のようだ。
「東出は、以前から演技力のなさが取り沙汰されていただけに、『主演が棒演技で見ていられない』『あんな大根役者使うなよ』という書き込みも散見されます。中には『東出の演技がうまくなっていると感じた』と、好意的な声もあるのですが、“東出=演技力に難アリ”のイメージが強すぎて、批判の対象になってしまっている印象です。東出アンチは想像以上に多いようですね」(同)
そもそも漫画の実写化は嫌われる傾向にある。しかし、このような酷評が飛び交う中でも「『ジャンプ』は実写化に対し“押せ押せモード”」(同)なんだとか。
「佐藤健主演で12年8月、そして14年8月と9月に3部作で公開した『るろうに剣心』が大ヒットしたこともあり、今後も、17年に山崎賢人主演『ジョジョの奇妙な冒険』と小栗旬主演『銀魂』、18年には福士蒼汰主演『BLEACH』など、『ジャンプ』作品の実写化が控えています。映画が爆死しても『ジャンプ』自体には損害はないようで、むしろ宣伝効果で漫画が売れるならどんどんやっていきたい考えのようです」(同)
原作ファンはたまったものではないだろうが、「ジャンプ」実写化の流れは、まだまだ収まりそうにない。