サイゾーウーマンカルチャースポット野宮真貴とジェーン・スーが女を語る カルチャー 『口紅美人と、甲冑女。~野宮真貴とジェーン・スーが女を語る~』イベントレポート 「美人になることに照れてはいけない」野宮真貴とジェーン・スーが語った女、美、モテ 2016/10/26 21:00 スポット 『赤い口紅があればいい』(幻冬舎)、『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』(文藝春秋) 年齢を重ねるごとに見た目の悩みは増える。自分に似合う服、髪型、メイクなど、女性誌をいくら読んでもその答えは見つからないことが多い。 先日『赤い口紅があればいい』(幻冬舎)を刊行したばかりの野宮真貴氏と、5月に『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』(文藝春秋)を刊行したジェーン・スー氏。この2冊の刊行を記念して、両氏による特別トークイベント「口紅美人と、甲冑女。~野宮真貴とジェーン・スーが女を語る~」が、渋谷にあるイベントスペース「LOFT9 Shibuya」にて開催された。 ■赤い口紅に救われたジェーン・スー トークが始まる前のオープニングでは、ピチカート・ファイヴの名曲「東京は夜の七時」を野宮氏が歌唱。時間はちょうど夜の7時、また渋谷という立地でこの曲を生で聞けたというサプライズ演出に、会場に集まった30~40代の女性客はスタート時から大熱狂だった。 野宮氏とジェーン氏、2人の関係性はまさに互いの著書に現れている。『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』の第1章では、「大人の女が似合うはずの赤い口紅が、自分には似合わない」と嘆いていたジェーン氏に、野宮氏が自身のプロデュースしたオーガニックコスメブランドMiMCの赤い口紅をプレゼントしたことが記されている。ちなみにジェーン氏は著書の中で、「赤い口紅の西の横綱を今井美樹、東の横綱を野宮真貴」と位置付けている。 弾けるような真っ赤ではなく、レンガのように落ち着いた赤を唇にさしたジェーン氏は、生まれて初めて「自分に似合う赤い口紅を選べば良いんだ!」と衝撃を受けたのだとか。そうした縁があったために、今回の野宮氏の新刊『赤い口紅があればいい』では、帯をジェーン・スー氏が書いている。 同書を読んだジェーン氏は、「私の本はボヤきで野宮さんの本は解決なので、セットで読むと良い。野宮さんの本からは私自身も、『美人になるということに対して照れるな』という背中を押された気がした」と素直な感想を述べた。そして現在56歳でこの美貌である野宮氏に対して、ジェーン氏は「私たちが知っている40代以降でキレイな人は、若い時からキレイなパターンがほとんどなんですよ!」と前置きをしつつも、会場のスクリーンには35年前に撮影された野宮氏のデビュー当時の写真が披露される。 そこには今の洗練された姿とは大きく異なり、少し野暮ったい印象の21歳の頃の野宮氏が。これには会場からも驚きの声が漏れていた。なんでも当時は、「松本伊代ちゃんとオーディションが一緒だったこともあって、アイドルっぽい感じで出されていた」(野宮氏)のだそうだ。女は若ければ良い、生まれたままの造形で決まるというわけではなく、加齢を経てもトライ&エラーでいかに美人に“見せる”のかという考えが大事なのだと思わせてくれた。 123次のページ Amazon 『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』 関連記事 光浦靖子×ジェーン・スーが悩める女子に喝! 「“マウンティング女子”なんてただの消費文化」ブスも美人もモテも負けも……木嶋佳苗の引力に魅せられる私たち美の可能性は90歳にも……『MAKE YOU UP』から知る“私自身“の可能性憧れの「女優メイク」をどう活用すれば、"美人"になれるのか?「ガーリー」「女子」ブーム終焉で、女性たちの意識が向かう先とは