サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「CLASSY.」の商社妻座談会が読者を挑発 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」11月号 選ばれた女たちの余裕と自信がにじみ出る! 「CLASSY.」の商社妻座談会が読者の神経を逆撫で 2016/10/16 16:00 女性誌速攻レビューCLASSY. ■駐妻社会、ガチでキツそう 出会いアプリの思わぬ効力がわかったところで、お次は「『商社マン』徹底研究」を見てみましょう。キャッチフレーズには「“結婚したい職業”でずっと上位キープの秘密は?」とあります。婚活サイトの結婚したい職業最新アンケートでも「公務員」に続き、「医師」と並んで堂々の2位。ではなぜ商社マンは人気なのか。その理由を見てみると「美味しいお店にたくさん連れて行ってくれる」「世界を股にかけて働く姿がカッコイイ」「海外旅行の時にリードしてくれそう」……と、ほぼイメージ。 この企画の中で唯一イメージじゃないページが「“商社妻”にホンネを語ってもらいました」。商社マンと結婚したい理由には「“駐妻”になってみたいから」という意見がありましたが、こちらリアル駐在妻たちの座談会。「出会いから妻としての生活、選ばれる女性の傾向までを赤裸々に語ってもらいました」というリード通り、なぜ自分が“選ばれ”たのか、商社妻ならではの苦労はなにかを、自信を漂わせながら語ります。元外資系金融勤務、元広告代理店勤務、元CAと、妻たちのスペックを見た時点で閉店ガラガラな気持ちではあるのですが……。 「私は元CAなんですが、彼が取引先にCAと合コンしたいと言われて開いたらしく…。やたらテンションが低くて」「私は友人主催のバーベキューで出会いました」「独身寮での『寮祭』もいいかも。そこで出会って結婚している人もいましたね」と、出会いのきっかけを語ります。商社マン独身寮の寮祭、血で血を洗う格付けカーニバルっぽくて素敵。 結婚後は「とにかく忙しい」そうですが、「たとえばマスコミの人は仕事第一のイメージがあったけど、商社マンは意外と育休をとる人もいて、プライベートを極力大事にしてびっくりしましたね。平日はすごく飲んでるけど、土日はしっかり家族サービスしている人が多いなという印象です」。サラっと揶揄されるマスコミ関係者。仕事とプライベートのメリハリが利いててイメージも良くて給料もいい、そんな男と結婚できるなんて、前世でナイチンゲールくらいの功徳を積まなきゃ無理そうです。 さらに「後輩へのアドバイス」として、「独身の商社マンって、合コンの機会も多くて目が肥えていると思うんですよ。そういう中で、ちょっと違うコがいると気になる。たとえば、みんなキレイめな格好で来ている中、ひとりだけデニムとか、そういう女のコにグッとくるらしいですね」「放置に耐えることですね。(中略)私は彼に、誰と飲んでいるのかは追及しないようにしています」「自立した女性がいいんじゃないでしょうか。(中略)後輩へのアドバイスは、社交性と環境適応能力、あとは料理を頑張って、ですかね」などなど。 目が肥えた商社マンに選ばれるのは、嫉妬も寂しさもうまいことコントロールしながらホームパーティを取り仕切れる女性――それは私。「CLASSY.」の既婚者女性の座談会は、必要以上に“選ばれた女”の自信を漂わせるのが常。そして既婚・未婚を問わず、読者の神経を逆撫でするのも常なのです……。 (西澤千央) 前のページ12 最終更新:2016/10/16 16:00 Amazon CLASSY.(クラッシィ) 2016年 11 月号 [雑誌] 「ペアーズ」のHPに載っているカップルが生々しすぎて…… 関連記事 「CLASSY.」が何度目かの“モテワンピ”企画をぶち上げ、男性陣を総姑化させる事態が発生男ウケ服に、男性読者が「正解すぎてびっくり」! 今月も謎の宴会芸を繰り広げる「CLASSY.」「モテ男の年貢の納めどき」ページで、時代錯誤甚だしい価値観を普及する「CLASSY.」玉の輿結婚にあぶれた女の巣窟? 高齢化した「CLASSY.」で“35歳”企画結婚・モテのために男を立てる「昭和女」を、「CLASSY.」が激推し 次の記事 “婚外恋愛”慰謝料合戦の落とし前 >