ママさんへの自己紹介で、気まずい雰囲気……シングルマザーでない独身子育ては「腫れ物」?
■自己紹介で空気に境目ができる
想像はしていましたが、やはり「腫れ物扱い」という表現が妥当だろうか? でも私は無害な腫れ物なので、そんなに警戒しなくていいのですよ、と言外にアピールしているのですが、そういった問題でもないかもしれません。
人はやはり自分とは違うカテゴリーに属する人間とは、どうしても距離ができてしまいますし、それは川の水が上流から下流に流れるように、ごく自然なことなのだと思います。
具体的に、支援センターなどでお話しするママ友とは、今何カ月ですか? などの話題から入ります。子どもの話はとても弾むのですが、ある程度仲良くなり、ランチなどの場では配偶者や家族の話になることもあります。そういう時、私は正直に話すのですが……すると、こちらが恐縮するくらい気を使われてしまい、やはりこれは腫れ物だなと感じると同時に、それはそうだろうなと納得している自分もいます。
「旦那さんお仕事なにされているの?」
「私独身なのよ」
「あーあーそうなんだー」
「ということは、シングルマザー的な?」
「うーんマザーでもないかも。姪なんだよね」
と、ここまでの簡単な自己紹介で空気に境目が出てきます。
私にとって、ここは自分の属する集団ではないな……と、誰より自覚するのですが……それでも、姪のためと考えると作り笑いもうまくなっていきます。
私なりの努力の結果、LINEを交換して連絡を取り合うなど顔なじみのママ友ができて、姪にも共に遊ぶ同級生ができました。物を取られたり取ったり泣かせたり泣いたり、1歳児の世界を見ていると、NHKでやっている『岩合光昭の世界ネコ歩き』とそう変わりません。猫はじゃれあいながら狩りや仲間の付き合い方を覚えるといいます。彼女たちの無軌道なコミュニケーションも将来必ず役に立つのでしょう。
そういうわけで、この先大丈夫かしらと不安一杯の子育てですが、周りを見ても自身満々に育児しているママさんたちなんてほとんどいませんので、開き直ってやっていきこうと思っています。
ちかこ
東京都練馬区生まれのアラフォー。趣味は猫と節約とミステリー小説を読むこと。現在は妹に代わり姪(1歳)を子育て中。
ブログ「四十路パート暮らし時給820円」