連載[“生涯独身”四十路女の姪っ子育て]

不倫相手と出て行ったDV夫、連れ子と1歳児を残された妻――妹の家庭は「崩壊」していた

2016/09/07 21:00
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 こんにちは、ちかこです。シェアハウス住まい、おびんぼーで生涯独身の私が、突然子育てをすることになりました。いま、1歳の姪の育児をしています。赤ん坊を引き取るまでには、こんなことがありました。

■妹の家庭は崩壊していた
 妹から電話があり、スマートフォンの画面を押しました。彼女とは特別仲がよい姉妹というわけではありませんでしたが、定期的に連絡は取っていました。他愛もない話だろうと思っていた私は、週刊誌を見ながら応対したのを覚えています。妹の声のトーンが低く違和感がありました。いつもと明らかに様子が違います。

「おねーちゃん、私ね、捨てられそう」

 妹の旦那とは会ったことがありません。結婚式や披露宴は行わず籍を入れたことだけ報告されていました。うまくやっているだろう、となんとはなしに思っていたので、妹のこの一言に衝撃を受けました。

 泣きじゃくりながら話すので、まずは落ち着かせてじっくり話を聞きました。話は長時間に及びましたが、要点をまとめると、妹はDVを日常的に受けていたということです。夫は気に入らないことがあると暴れ散らし、容赦なく殴る蹴るなどの暴行を繰り返していました。それでも子どもたちのために我慢していましたが、先日夫が家を出ていったと言います。不倫相手である女の家に転がり込んだというのです。


 妹には子どもがいます。旦那の連れ子である男子小学生と、生まれたばかりの1歳となる女の子です。私は話を聞くにつれ、事は深刻であると認識しました。愚痴程度ならば話を粘り強く聞けば相手の気も晴れます。しかし……もはやどの角度から見ても、妹の家庭は崩壊していると判断せざるを得ません。

 私はこの時、あさましくも自分に面倒事が降り注いでくるのじゃないかと、若干うっとうしく思っていました。そうは言っても、話を聞いた以上何もしないわけにはいきません。私は隣の県に住む妹に会いに行きました。

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